
■2025.12.20 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』

…
若狭アナ:
先日、ナゴヤ球場で中村奈一輝選手と話をすることができました。
まだ19歳ですよ。
宮崎商業から育成ドラフト1位で入ったルーキー。
色々と話をするとですね、
子供の頃の経験って、考え方、性格の原点になるんだなぁと改めて思いましたね。
彼はシーズンオフ、台湾ウインターリーグに行っていました。
「台湾、どうでしたか?」と聞きますと、
打率が.121、33打数4安打だったんですが、
中村奈一輝:
打率は低かったですが、
良い感触はありました。
と。
「え?どんな感触ですか?」、
ちょっとね、専門的な話になるんですが
中村奈一輝:
トップで2度引きしないことと、
手を先に出さないこと。
台湾では、この2つだけを意識して、それができるようになって帰ってきました。
と。
ブレずにこの2つを最後までやり切ったんですね。
ちょっと専門的な話、
トップの2度引き、これは弓矢に例えると、
弓を引きますよね、矢を放つ時って手を離しますよね。
でも、そこでもう1回後ろに引いちゃう、
バットだと両手でバット持ってます。
彼は右バッターです。
「さぁ打ちに行くぞ」という時に、
グリップ、その手の位置が上に上がります。
そこがトップです。
で、そこから打ちに行く時に本当はスパーンと手が降りてこなければいけないんですが、
もう1回、引いちゃう、上に上がっちゃう。
これがトップの2度引き。
中村奈一輝:
これを秋のキャンプで松中さんに指摘されて、
「直していこう」と、「悪いクセだ」と。
で、色々とアプローチの仕方を教えてもらってクセが直ってきたんで、
試合でできるかどうかを台湾で試そうと思っていたんです。
と。
「手が先に出るというのはどういうことですか?」
中村奈一輝:
これも僕の悪いクセで、
右手が強すぎて、
本当は足からステップしていって腰が回ってきて最後に両手が出てこないといけないのに、
僕は足と腰と同時。
悪い時は足腰よりも先に右手が出てきちゃって、
右手でこねてショートゴロ、サードゴロを量産してしまう。
これは完全に直り切らないまま台湾に行って、
色々な各球団の選手とそんな話をしていたら、
阪神の佐野さん、
佐野さんに色々とアドバイスをもらって、それを試したら右手が出てくるのが直った。
結果、トップ2度引き、右手を先に出す、これがなくなりました。
と。
「良かったですねぇ!」なんて話をしてると、
中村奈一輝:
実は副作用もあった。
ただ、この2つを意識するとバットが出てこなくなるので、
甘い球、ストライクをよく見逃しました。
すると周りからは「おい、中村もっと積極的に甘い球は振れよ」と言われて、
「はい」と、そこでは言っていたんですが、
僕は心の中で「これは、これでいい」と思っていました。
と。
実際に三振も7つしているみたいで、
どんどん追い込まれちゃったみたいなんですね。
ただ、中村選手は、
中村奈一輝:
せっかく頭を整理してやりたいことをやりに台湾に来たのに、
途中でブレたら台無しだと思って最後までやり切りました。
と。
高卒ルーキーなのにもう関わらず頼もしいなと思って、
副作用はストライクの見逃しが増えたことなんですが、
効果もありました。
実はね、にっこりしながら、
中村奈一輝:
フォアボールを8個選べたんです。
今まで振っていた変化球にバットがピタッと止まるようになったんです。
大きな収穫でした。
ということで、
ヒットは4本で、打率が.121で、
「おいおい、中村どうしたんだ?」とひょっとしたらドラゴンズファン思っていたかもしれませんが、
この実はフォアボール8個こそ、この台湾での大きな収穫で、
悪いクセが直っているということが何よりも収穫だったんですね。
『若狭敬一のスポ音』

明日の「スポ音」コラムは「強い体が強いチームを作ると感じた岡林勇希選手との会話」と題して語ります。143試合フルイニング出場だからこそ、説得力がありました。中村奈一輝選手の台湾リーグの振り返りも紹介します。お楽しみに!
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) December 19, 2025
…
若狭アナ:
先日、ナゴヤ球場で中村奈一輝選手と話をすることができました。
まだ19歳ですよ。
宮崎商業から育成ドラフト1位で入ったルーキー。
色々と話をするとですね、
子供の頃の経験って、考え方、性格の原点になるんだなぁと改めて思いましたね。
彼はシーズンオフ、台湾ウインターリーグに行っていました。
「台湾、どうでしたか?」と聞きますと、
打率が.121、33打数4安打だったんですが、
中村奈一輝:
打率は低かったですが、
良い感触はありました。
と。
「え?どんな感触ですか?」、
ちょっとね、専門的な話になるんですが
中村奈一輝:
トップで2度引きしないことと、
手を先に出さないこと。
台湾では、この2つだけを意識して、それができるようになって帰ってきました。
と。
ブレずにこの2つを最後までやり切ったんですね。
ちょっと専門的な話、
トップの2度引き、これは弓矢に例えると、
弓を引きますよね、矢を放つ時って手を離しますよね。
でも、そこでもう1回後ろに引いちゃう、
バットだと両手でバット持ってます。
彼は右バッターです。
「さぁ打ちに行くぞ」という時に、
グリップ、その手の位置が上に上がります。
そこがトップです。
で、そこから打ちに行く時に本当はスパーンと手が降りてこなければいけないんですが、
もう1回、引いちゃう、上に上がっちゃう。
これがトップの2度引き。
中村奈一輝:
これを秋のキャンプで松中さんに指摘されて、
「直していこう」と、「悪いクセだ」と。
で、色々とアプローチの仕方を教えてもらってクセが直ってきたんで、
試合でできるかどうかを台湾で試そうと思っていたんです。
と。
「手が先に出るというのはどういうことですか?」
中村奈一輝:
これも僕の悪いクセで、
右手が強すぎて、
本当は足からステップしていって腰が回ってきて最後に両手が出てこないといけないのに、
僕は足と腰と同時。
悪い時は足腰よりも先に右手が出てきちゃって、
右手でこねてショートゴロ、サードゴロを量産してしまう。
これは完全に直り切らないまま台湾に行って、
色々な各球団の選手とそんな話をしていたら、
阪神の佐野さん、
佐野さんに色々とアドバイスをもらって、それを試したら右手が出てくるのが直った。
結果、トップ2度引き、右手を先に出す、これがなくなりました。
と。
「良かったですねぇ!」なんて話をしてると、
中村奈一輝:
実は副作用もあった。
ただ、この2つを意識するとバットが出てこなくなるので、
甘い球、ストライクをよく見逃しました。
すると周りからは「おい、中村もっと積極的に甘い球は振れよ」と言われて、
「はい」と、そこでは言っていたんですが、
僕は心の中で「これは、これでいい」と思っていました。
と。
実際に三振も7つしているみたいで、
どんどん追い込まれちゃったみたいなんですね。
ただ、中村選手は、
中村奈一輝:
せっかく頭を整理してやりたいことをやりに台湾に来たのに、
途中でブレたら台無しだと思って最後までやり切りました。
と。
高卒ルーキーなのにもう関わらず頼もしいなと思って、
副作用はストライクの見逃しが増えたことなんですが、
効果もありました。
実はね、にっこりしながら、
中村奈一輝:
フォアボールを8個選べたんです。
今まで振っていた変化球にバットがピタッと止まるようになったんです。
大きな収穫でした。
ということで、
ヒットは4本で、打率が.121で、
「おいおい、中村どうしたんだ?」とひょっとしたらドラゴンズファン思っていたかもしれませんが、
この実はフォアボール8個こそ、この台湾での大きな収穫で、
悪いクセが直っているということが何よりも収穫だったんですね。
中日・中村奈一輝、課題克服に向けてブレずに取り組める理由
中日・山本泰寛が「これを1年目にできるか?」「もう1年目と思えない守備力でしたね」「期待されるのは納得ですね」と絶賛した中日選手
中日・板山祐太郎、中村奈一輝の守備を見た感想が…
中村奈一輝選手が語ります。



