
■2026.10.03 スポーツナビ
独立リーグ1年目で才能開花、貴重な“左の本格派”/最速157キロ!メジャーも注目する超大型右腕
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スケールの大きさは全候補の中でも上位。メジャーも注目する超大型右腕
篠崎国忠(徳島インディゴソックス 20歳 投手 193cm/100kg 右投/右打)
【将来像】杉山一樹(ソフトバンク)
少し時間はかかりそうだが、完成した時は杉山のような剛腕になる可能性は十分
【指名オススメ球団】阪神
高卒の若手投手の数が少なく、独立リーグ出身の選手が多いこともプラスになりそう
【現時点のドラフト評価】★★☆☆☆
支配下での指名濃厚
昨年まで12年連続でドラフト指名を受けている徳島インディゴソックス。独立リーグの中でもこの数字は突出しており、今年も候補となる選手は多いが、NPBのスカウト陣から最も高い注目を集めていると見られるのが高卒2年目の篠崎国忠だ。
修徳高校時代から東京都内では大型右腕として評判になっていたものの、スピードは140キロ前後とそこまで目立つものはなく、プロ志望届を提出しながらも指名漏れとなっている。筆者も2年秋、3年夏と現地で投球を見たが、全体的な完成度も低く、ドラフト候補としては物足りなさが残ったことをよく覚えている。高校卒業時には大学や社会人からの誘いもあったそうだが、早期のNPB入りを目指して徳島に入団することになった。
1年目は体作りがメインでリーグ戦での登板はわずか2試合に終わっているが、それが奏功して今年はスピードが大幅にアップ。開幕から150キロを超えるストレートを連発すると、8月のリーグ戦では球場表示で最速157キロもマークするまでに成長を遂げた。この頃からNPBだけでなくMLB球団の関係者も視察に訪れるようになったという。
実際に独立リーグでの篠崎の投球を見られたのが9月20日に行われた四国アイランドリーグの年間優勝を決めるトリドール杯チャンピオンシップの愛媛戦だ。予告先発が篠崎だったということもあって、スタンドには7球団のスカウトが集結しており、ソフトバンクは4人、中日も3人体制というところに注目度の高さがうかがえた。
この試合で篠崎は筆者のスピードガンで最速152キロをマークするなどストレートは常時150キロ前後を計測。体つきもフォームの躍動感も高校時代とは別人のようになっており、この2年間での成長は十分に感じられた。しかし一方で課題も多く見えたことは事実だ。立ち上がりの先頭打者にいきなり四球を与えてピンチを招いて犠牲フライとタイムリーで2点を先制されると、2回は何とか走者を背負いながら併殺に打ち取って無失点で切り抜けたものの、3回も立ち直ることができず失点を重ね、3回を投げて被安打4、5四死球、3失点で降板という結果に終わったのだ。速いボールを投げたいという意識が強すぎるせいか、テイクバックで右肩が大きく下がり、体重移動の上下動も目立ち、どうしても高めに抜けるボールが目立つ。変化球ではカーブでカウントをとることができていたものの、決め球のフォークも精度が低く、落差にもかなりばらつきがあった。リーグ戦の成績を見ても四死球と暴騰の多さがかなり目立ち、防御率も3点台後半にとどまっている。担当スカウトも良い時と悪い時の差が大きいことを気にするコメントをしていた。
ただ高卒2年目でこれだけの長身で150キロ台のスピードボールを連発できる投手はなかなかいるものではない。良さを残したまま上手くまとまりが出てくればプロでも球威で圧倒できる投手になれるだけのポテンシャルの高さはあるだけに、その将来性を高く評価する球団が出てくることも十分に考えられるだろう。
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中日ドラフト3位・篠﨑国忠が投げ込む最速157km/hの剛速球!!!【動画】
中日ドラフト3位・篠﨑国忠、『探偵!ナイトスクープ 【検証】豪速球で餅をつくことはできるのか?』に出演
ドラゴンズやソフトバンク、メジャー球団が熱視線を送っていました。









