
中日・来季ヘッドコーチに嶋基宏さん内定 野村克也さん&星野仙一さんに学んだ頭脳が井上竜を強くする 竜のお膝元、岐阜県海津市出身40歳(中日スポーツ)-Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/0f0f2c3f1dd1a8781f13ee9ab403604c596a2ce8
中日の来季のヘッドコーチに、今季はヤクルトでヘッドコーチを務めた嶋基宏さん(40)が就任することが17日、内定した。岐阜で育ち、東北で日本一を味わったインサイドワーク。指導者としてもヤクルトで培った経験を生かして井上一樹監督(54)を支え、竜を強くする。
フロントが動いた。ヘッドコーチ不在でスタートした井上政権。初年度を終え、球団首脳は担当部門を超えて指導や起用を考え、井上監督を支える人材が必要だと判断した。ヤクルトを退団した嶋ヘッドコーチに白羽の矢を立てた。
嶋ヘッドは竜のお膝元で育った。岐阜県海津市出身。名門の愛知・中京大中京高から国学院大を経て楽天に大学生・社会人ドラフト3巡目で2007年に入団した。ルーキーながら125試合に出場し、球宴にも出場。この時の指揮官は名捕手で、20年に亡くなった野村克也さんだった。
野村さんから捕手としてプロで生きていくイロハを教わり、その後は10年のブラウン監督を経て、11年からは星野仙一監督(故人)から学んだ。同年、東日本大震災を受けた後の本拠地での試合でスピーチした「見せましょう、野球の底力を」は名ゼリフ。東北に寄り添い、被災者の光となった。
選手としては13年に球団初のリーグ制覇、日本一を経験。19年限りで退団し、ヤクルトに移籍。兼任コーチを務めていた22年限りで現役を引退した。23年はバッテリーコーチ兼作戦補佐、24年からの2年間は高津監督をヘッドコーチとして支えた。背番号73は、ヤクルト監督時代に野村さんが背負った番号だった。
井上監督は阪神でヘッドコーチを経験。監督とコーチの間にヘッドが入ることで「コーチ陣はみんな(ヘッドの)オレを頼ってきた」と回顧する。監督へ直接進言せず、ヘッドコーチを挟むシステム。担当ごとに責任感を持たせるメリットはある。
半面、攻撃の作戦を考えながら投手に代打を出し、結果によりどの投手をマウンドへ送るかなど、部門を超えた素早い合議を求められる場面もある。