
■2025.10.15 RadiChubu-ラジチューブ-
中日OB・川上憲伸が解説。バンテリンドームが狭くなる影響
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ポール際に行く球場
川上さんは、まずライナー性の打球が吸い込まれるようにホームランになる可能性を指摘。
現役時代、東京ドームで投げた実感を語りました。
川上「東京ドームで、ホームランがポール際に吸い込まれるのを見たことありますか?」
若狭「そんなにイメージないかも」
ポール側に入っていく球場と、そうではない球場があるという川上さん。マツダスタジアム、バンテリンドームでもポール際に入っていくホームランはあまり見なかったとか。
その反対に、ポール際にホームランが飛んだ球場として横浜スタジアム、神宮球場、甲子園球場を挙げた川上さん。
一番打たれた球場は?
若狭「ちょっとマニアックな数字を調べてきました」
川上さんのNPB通算球場別被本塁打を調べた若狭。
球場は各球団のフランチャイズ。川上さんからするとビジターです。
広島東洋カープ戦は広島市民球場とマツダスタジアムの両方。それに加えてナゴヤドームでの成績も調べました。
二番目に打たれているのが広島市民球場。一番打たれていたのは東京ドームでした。
東京ドームはホームランが出やすく、さらに当時の読売ジャイアンツはホームランバッター揃い。
川上「あと結構投げてますもん。広島はあんまり投げてないくせして、打たれてるのは良くないですね」
ビジターで、川上さんが最も投げた球場は東京ドームで143回。32ホームラン打たれているので、4.4イニングに1本。
約4イニングに1本打たれています。完投するとするならば1試合2本ぐらい打たれている球場が東京ドーム。東京ドームの数字だけが極端に悪いそうです。
東京Dで打たれる理由
川上「高橋由伸、亀井(義行)、小笠原(道大)さんと、3打席連続ホームランも食らってますから」
若狭「高橋由伸、亀井と続いたんですよね 。連続で打たれるとどんな心境?」
川上「気分良く投げてるのが急に曇ってくるんですよ」
投球が攻められなくなり、一歩下がるようになってくるそうです。そこで冷静さを失い、調子を崩してしまうとか。
川上「とにかく腕を振っていこうっていっても、東京ドームの場合は許してくれないんです」
ホームランバッターに対し「ここぞ」という時には、基本的にアウトローに投げるという川上さん。
しかし東京ドームや横浜スタジアムのような狭い球場では、アウトコースを狙っても逆方向に打たれる可能性があるので、インコースのギリギリに投げなければいけなかったとか。
川上「そういうのを上手く意識してバッターが打つんですよ。そうしたら、ちょっと詰まりながらもポール際に吸い込まれていくんです」
インコースが肝
川上「ポール際のホームランって、なんで起きるかっていうと、詰まり気味のバッティングは意外と切れていかないんです」
今年までのバンテリンドームは詰まり気味で入らなかったそうですが、来年からは東京ドームと同じ大きさ。
川上「来年狭くなるとインコースが増えて来るので。インコースのコントロール、シュートを持ってるピッチャーがいればいいですけど」
アバウトに投げているピッチャーだったら、いざという時にインコースに投げた時に、持って行かれる可能性があると言う川上さん。
川上「僕はそうやって食らってるわけですから。例えば3打席連続食らった時の小笠原さんの3本目のホームランは、インコース、ギリギリのボールゾーンですよ。で、詰まりながらホームランです」
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川上憲伸さんが言及です。