
■2025.10.13 CBC MAGAZINE(CBCマガジン)
ドラゴンズに必要なものは、優勝球団から学ぶ目に見えない部分
ドラゴンズに必要なものとその根本問題を赤星氏が語る
得点圏打率は3割越え、盗塁阻止率も4割を超えるという十分な成績を残した。 個別の選手としては成長も見られた一方、チームとしては4位ながらも去年と同じく借金15という成績だった。そこで圧倒的な成績で優勝した阪神タイガースから学ぶ、ドラゴンズに必要なものを赤星氏に尋ねると。
「1〜5番、坂本誠志郎選手が1年間ケガをせずにいましたけど。彼らは入団以来ほとんど大きなケガをしてこなかったので、経験をずっと積んできているというのが強さになっている」
ネガティブな部分として、ケガ人の多さがあったがトレに対してはこう話す。
「試合中のケガというのは不可抗力な部分もあるので、仕方ない部分もあるんですけど。避けなければいけないケガというのがある。投手は長期で投げていれば肘や肩とか負担はあるんでしょうけど、特に野手に関しては怪我人がすごく多いので、根本的に肉体改造とか食生活とか、いろんなことを含めて考え直さなきゃいけない。そこが整わないと技術は上がらないですから。大事なことを原点から見直す必要がある」
四球数がタイガース441個、ドラゴンズ338個と100個以上の差がある。また、盗塁数はタイガース100個、ドラゴンズ80個とドラゴンズもリーグ2位ながらも20の差がある。この得点に関わる部分についてはこう見る。
「ドラゴンズは得点のしかたでいうとダブルスチールを絡めてみたりとか、セーフティースクイズを敢行したりとか色々やったんですけど。もっと見えないところの差なんですよね、一塁三塁という形をタイガースは今年数多く作っているんですよね。尚且つ打ったバッターランナーがシングルヒットじゃなくて常に二塁を狙うということ、これで一個進んで、次の打者がランナーを自己犠牲で進めるんですよ。それで一点を取る。タイガースはピッチャーがいいので、一点だけ多くとればピッチャーが抑えてくれるという勝ちパターンが出来上がっているんですよね。ドラゴンズもピッチャーは良いわけですから、一つの走塁、一つのバッティング、そういうのを見て、ここでランナー進めてないのが大きいよなとか、なんでポップフライになっちゃうんだろうなとかそういうのが多かった」
経験と細かな意識を張り巡らせること、その前提となる身体づくり。栄養学の専門家と組んでその部分の改善を図るとの報道もあった。感覚を研ぎ澄ませるための基礎は赤星氏も言うとおり最重要課題となる。チームとしての改革も含めて注目していきたい!
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