
■2025.08.12 RadiChubu-ラジチューブ-
22歳の川上憲伸が「ドキッとした」星野仙一監督の声に宿る迫力
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明治でつながる特別な関係
川上さんにとって星野監督は、プロ野球の監督というよりも、まず明治大学の大先輩という存在でした。
本来であればプロとアマチュアという初めての関係のはずでしたが、すでに先輩後輩の関係が確立されており、「ドラゴンズの星野監督」というよりも「明治大学の大先輩がプロ野球の監督をされている」という位置付けだったと振り返ります。
明治のエースとしてキャッチャーも務めたという共通点もありました。
最初の食事の時に、星野監督が川上さんを笑わせてくれたり、和やかな雰囲気を作ってくれていたといいます。会話はやがてプロ野球の厳しさについての話へと変わっていき、周りの空気にはピリピリとした緊張感が漂っていたそうです。
声の強弱に感じた凄み
川上さんは、星野監督のオーラと話し方に強い印象を受けたといいます。
時には迫力ある高い声で、時には優しく低い声で話す、その声の強弱が「ドキッとするような」感覚だったと振り返ります。
当時22歳だった川上さんは、この声の使い分けに「プロ野球の人は、野球だけでなく、役者のような話し方もできないとダメなのかな」と感じたといいます。
「お前徳島商業やろう」という故郷の話から始まり、明治大学時代の仲間の話など、和やかな雰囲気で進んでいた会話が、急に練習内容の話へ。
川上さんは「大学の練習内容はきつかったかみたいな話になって。こういうランニングしてました、きついと言えばきついですねみたいな感じ」と当時を思い出します。
そこで星野監督から返ってきたのは「プロはもっと激しいから覚悟しとけ」という厳しい言葉でした。
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