
■2025.08.05 テレビ愛知
【独占告白】崖っぷちからの復活劇 中日・大野雄大、15年目の覚悟「もう終わっていく投手の内容だった」
「これはもう終わっていく投手の内容」大幅減俸と向き合った現実
2023年に受けた左肘の手術の影響は大きく、ここ2年間は1軍に定着することすらままならなかった。2024年はわずか2勝。オフの契約更改では、1億8000万円もの減俸を受け入れ、単年契約を結んだ。
「去年(2024年)の数字を見返したら、ひどいんですよね。これはもう終わっていく投手の内容やなって、今年見返して思いましたね」
厳しい現実を突きつけられ、退路を断たれたシーズン。大野は「勝負の年」と位置づけ、あえて調整ペースを上げた。2月1日のキャンプイン初日からブルペンに入るなど、開幕ローテーション入りへ並々ならぬ覚悟で臨んだ。
転機となった「負け試合」 山井コーチも認めた一戦
オープン戦で結果を残し、開幕ローテーションの座を掴むと、4月3日には同い年の田中将大投手が移籍した巨人との一戦で対決。「マー君(田中投手)と投げ合えるのはうれしかったけど、力みすぎましたね」と5回4失点で敗戦。その後も登録抹消を繰り返すなど、順風満帆とは言えなかった。
そんな大野にとって、今シーズンの大きな転機となったのは、意外にも“負け試合”だった。
「日本ハム戦ですね。負けてしまった試合なんですけど、多分今年一番状態が良かった。自分でも良いと思えたし、山井(大介)ピッチングコーチにも『今日めちゃくちゃ良かったな』と言ってもらえた。自信を持つきっかけになった試合です」
それは6月20日の交流戦。首位を走る日本ハム打線を相手に7回1失点と力投。打線の援護なく敗れたものの、この試合が大きな手応えをもたらした。山井コーチも「あの試合で7イニングを投げたことで、『俺はまだやれるんだ』と思ってくれたんじゃないかな。若いカウントで打たせて球数を少なくイニングを稼ぐ、というピッチングができています」と、ベテランの投球術の変化を評価する。
記事全文を読む
中日・大野雄大、7月28日(月)『パワプロ2025』アップデートでの選手能力査定
中日・大野雄大、セ・リーグのDH制導入についてコメント
大野雄大投手が振り返りました。