
■2025.06.23 CBC MAGAZINE(CBCマガジン)
「僕も監督だったら、福永さんをセカンドにすると思う」虎視眈々と竜のセカンド奪取を狙う田中幹也の思考
「僕も監督だったら、福永さんをセカンドにすると思う」セカンド奪取の一つの手段とは
田中選手は、昨シーズンセカンドでチーム最多103試合出場し、今季更なる飛躍を目指した。しかし、就任した井上監督からは、昨シーズン打率3割と打撃を牽引する存在だった福永裕基選手のセカンドコンバートが明言された。原因は田中選手の打率.224、本塁打2という打撃だ。そこにはレギュラーメンバーの打撃面のテコ入れをはかりたいという意図が感じられた。
田中選手「僕も監督だったら、福永さんをセカンドにすると思う。打撃の面で考えても仕方がない。僕が結果を出せなかったことが全て。福永さんにバッティングで勝てって言われたら絶対無理なので、まずは自分の武器を磨いてから、他にできることを自分で考えながらやっていこうかなと思っていました。」
田中選手の最大の武器は、もちろん守備。10年連続でゴールデングラブ賞を受賞した名手、カープの菊池涼介選手と自主トレを共にして更なる高みを目指した。
菊池選手「ビッグプレーもあれば、『ここでこんな送球してしまうんだ』とか勿体ないところもたくさんあると僕は思っていて、そこを軌道修正して、こういう場面ではこういうプレーをした方がアウト取れるんじゃないかとわかってほしいと思って、いろんなことを伝えています。」
田中選手「去年僕の中で、見えないエラーがすごく多かったので、何が違うかなって考えたときにやっぱり『送球』。全然違うと思って、キャッチボールひとつでもそうですし練習見て『レベルが違うな』と改めて思いましたし、僕のレベルも上げないといけないと改めて思った。」
逆境の中、さらなる試練「有鈎骨骨折」をバネに鍛えた部分とは
そんな中悲劇が起こった。3月の春季教育リーグの実戦でファールを打った際に左手有鈎骨鉤部骨折で離脱してしまった。しかし、そこで折れることなく更なるバージョンアップを図る。リハビリ中、課題とされていた力強いバッティング力をつけるために、オフから取り組んでいた体重の増加に取り組んだ。その感触について田中選手はこう語る。
田中選手「バットが振れているなとは感じますし、体重が増えたからといって動けなくはない。力強さは去年よりあると思う。」
昨年のシーズン終了時から10キロの増量に成功、5月に一軍の舞台に戻ってくるとその成果を早速発揮する。約1年ぶりのホームランでチームを勝利に導いた。ヒーローインタビューでも、今まで打ったことのないような打球と新たなスタイルに手応えを滲ませた。
田中選手「去年よりも良い姿を見せられたら、僕の中では十分だと思うので。個人的にはまずは優勝したい。」
記事全文を読む
中日・田中幹也「スーパーピッチャーとコラボ」
元中日監督・立浪和義さん、田中幹也を絶賛する「この選手が来たら今のドラゴンズ変わるなと思ったんですよ」「本当に良い選手だと思います」「勝ちに繋がる選手なので…」【動画】
田中幹也選手が語りました。