中日・清水達也「日程を見たときから、ずっと気になっていたんです。ただ、僕にとっては飛行機移動よりはまし。新幹線だと…」

■2025.06.11 中日スポーツ

2週間で3200km超の大移動…全てに帯同する中日“8回の男”清水 彼の健康管理の徹底とディマジオの言葉


　「日程を見たときから、ずっと気になっていたんです。ただ、僕にとっては飛行機移動よりはまし。新幹線だと立ち上がったり、少し歩いたりできるので。コンディションと向き合いながら、しっかりと結果を残したいと思っています」

　野手とブルペン陣は、原則的にすべての遠征に同行し、ベンチに入る。移動と試合の繰り返し。疲労はたまり、プレーで痛める。亡くなった長嶋茂雄さんの自宅には、ジョー・ディマジオの写真が飾ってあったと、松井秀喜さんが明かしていた。長嶋さんは松井さんに「巨人の中心選手は休んではならない」と教えたという。そこには大好きなディマジオの言葉が添えられた。

　「自分のプレーを初めて目にする子どもが、きょうも球場のどこかに必ずいる。その子のために、ベストを尽くさねばならない」

　清水にもそのスピリットは宿っている。彼を支えているのはチームの医療スタッフの献身と、1本8万円のマッサージオイル。「血行が促進されて、自分の体には合う。今は手放せません」。ディマジオと違って全試合登板することはできないが、投げる日には見知らぬその子のために、腕を振る。

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