
■2025.06.03 スポーツナビ
「うちで育つ確信持てず…」阪神・前川ら指名見送りの理由
— スポーツナビ 野球編集部 (@sn_baseball_jp) June 3, 2025
元中日チーフスカウトが明かすドラフト秘話
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「うちで育つ確信持てず…」阪神・前川ら指名見送りの理由 元中日チーフスカウトが明かすドラフト秘話
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松木平の指名は振り返るのは、私にはちょっと恥ずかしいところがある。育成指名最後に残っていた候補には精華高の松木平と龍谷大のキャッチャーの2人がいた。担当スカウトは2人とも山本将道で指名できるのはあと1人だけ。どちらを指名するかは山本に任せた。チームにはキャッチャーが足らなかったから私は当然龍谷大の選手を選ぶと思っていたのだが、山本が選んだのは松木平だった。私は正直いえばこのとき「何考えてんねん!」と思わないでもなかった。
「キャッチャーがおらんこと分かっていて言うてるんか? 松木平のどこを評価してんのか?」と聞くと、「こいつの育った環境のすさまじさです」と言う。聞けば、松木平は幼い頃に両親が離婚して、お母さんも早くに亡くして祖父母と姉に育てられたそうだ。だから「プロの世界で絶対に活躍する!」というハングリーさがあるのだと山本が熱っぽく話した。
松木平は山本の期待に応えるように順調に成長して、3年目には下で150キロを投げるまでになり、昨シーズンは一軍で先発して2勝を挙げた。
プロに入ってきたばかりの頃、お腹を触ったら腹筋がまるでなくて驚いた。まだ体ができていないからローテーションでまわすと故障に繋がる。去年は相当無理をしたと思うし、案の定今年はスタートから怪我で出遅れている。中学までは野手だったし高校も全くの無名高。プロに入るまでピッチャーとしての本格的な走り込み、投げ込みができていないのだから無理もない。ただ逆をいえば伸び代が大きいということでもある。あと2、3年鍛えて大人の体になってからが楽しみな投手だ。あのときの山本の選択は正解だった。
私は育成で獲った選手は支配下になって一軍に上がったらそれだけでもう成功だと思っているが、近藤と松木平はこの先どこまでいけるか楽しみにしている。
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元中日スカウト・米村明さん「(2019年ドラフト)5位指名では与田監督がバッターを欲しがった。だがこの時点でめぼしい野手の候補はほとんど残っていなかった」「そのときふっと頭に思い浮かんだのが…」
元中日スカウト・米村明さん「高校時代の石橋康太は地肩が強かったしバッティングも人並み外れていた。プロに入って苦戦しているが、コーチ陣から…」
米村明さんが明かしました。