中日・福敬登、"難病"について明かす

■2025.05.26 福敬登(@fuku_hiroto34)さん | Instagram

渋谷さんのコラムに掲載して頂きました
https://www.chunichi.co.jp/article/1072456

病気の件について僕個人の意見も長文にはなりますが、発信させて頂ければと思います。

前カードの試合、2試合とも阪神の勝利投手は湯浅君でした。
黄色靭帯骨化症を患っている者同士、一軍のスコアボードにお互いの名前が同時に載るということが個人的に感慨深い思いでした。

この病気は、背骨の中にある靭帯が固まって骨化、骨化した靭帯が何らかの影響で大きくなり、背骨内の神経を圧迫、損傷させてしまうという病気です。
中枢神経は傷ついてしまうと修復機能がないので元には戻らないと言われています。
完治法は確立されておらず
なぜなるのか、どうすれば治るのか、がわからないため国指定の難病として登録されています。

この病気の厄介なところは、手術して2年半が経ちますが、現在でもその日その日で症状が違います。
人それぞれ脇腹であったり場所が違ったりしますが、
僕の場合は左脚、左鼠蹊部の痺れ、脱力感です。
正座終わりの脚が痺れてる感覚が強弱があるものの、ほぼ毎日あるというのが現状です。
脱力感は膝カックンをくらった時の感覚が一番近いと思います。
めちゃくちゃ不思議なことを言いますが、どうやって脚って力入れてたっけ？脚伸ばすってどうやってたっけ？と無意識でやれていたことができなくなる瞬間もたまにあります。

日常生活ではあまり気にはなりませんが、野球の動き、試合の緊迫感で普段と違う感覚になり、如実に違和感を感じるのでその都度対処して試合に臨んでいます。

コラムにもありますが
「痛みはもうない？」と聞かれることがよくあります。
「痛みは一切ないです。」
「怪我は良くなりましたか？」とも聞かれます。
「怪我ではありません。病気です。」
「もう治った？」もよく聞かれます。
「国指定の難病なので完治法はまだないです」
「気持ちの問題だから！」これが一番辛いです。
今悶えてる自分は弱いのか。と正解のない自責にかられます。

大変だね、、よく投げてるね、、と同情してもらいたくて言ってるわけではないです。
上記のように勘違いされる状況を作り上げてしまっている自分もまだまだなんだな。と感じています。
結果の世界。
この状況で抑えられないのであれば、自分の現時点の力不足です。

後縦靱帯骨化症も骨化した場所が違うことで呼び名が変化するみたいです。
今回の件でより皆さんにこの病気を認知して頂ければ嬉しく思います。

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