
■2025.04.25 RadiChubu-ラジチューブ-
「3連勝しなくていい」川上憲伸が語る落合ドラゴンズの優勝哲学
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落合監督流「守りの野球」
当時、川上さんはドラゴンズの打線について、セ・リーグの中でも悪くないと考えていました。しかし、実際の落合野球はそのイメージとは逆の方向性だったといいます。
落合監督が重視していたのは、「2対1の試合」や「1点差でくっついていく野球」。点を取ることよりも、いかに点を守るかに重きを置いた采配だったそうです。
たとえば、2対1でリードしている状況で、ワンアウト2塁3塁のピンチ。ここでタイムリーヒットを打たれて逆転されると、投手やチーム全体の雰囲気はガクンと落ちてしまいます。
そんな時、谷繁元信捕手や落合監督がいつも口にしていたのが、「この1点だったらなんとかなる。次の回で逆転できるかもしれない」という言葉でした。
落合監督の考え方はとてもシンプルで、「もう1点やらないように、それだけ」だったといいます。
3連勝しなくてもいい
シーズン終盤、読売ジャイアンツが1位、ドラゴンズが2位で3ゲーム差という状況。
多くの人は「3連勝して並ばなければ」と考えるところですが、落合監督の発想は意外にも「1敗はいいから」というものでした。
「3連勝しようとして初戦に負けると、ガックリきてしまう」。そんな心理を見越したうえで、「2勝1敗でいけばいい」という現実的な積み重ねを重視していたようです。
川上さんによると、落合監督は「カツカツで行くのではなく、『〇〇は許す』という隙間を作るのが上手な監督」だったといいます。
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川上憲伸さんが明かしました。