
■2025.04.11 RadiChubu-ラジチューブ-
「開幕投手はない」落合博満監督の衝撃宣告。川上憲伸が語る2004年の真実
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監督の突然の訪問
2004年のキャンプイン前日、全体ミーティングの前に、川上さんと岩瀬仁紀さんの部屋に突然落合監督が訪れました。
「今年から監督になる落合だけど、よろしくな」という簡単な挨拶の後、岩瀬さんに向かって「新聞で見ると先発だと意気込んでるけど、お前は抑えな」とひと言。
この言葉に「岩瀬さんの目がキューンと小さくなって、点ぐらいになった」と振り返る川上さん。その一方で「リラックスさせるための、監督のサプライズギャグかな」とも思ったそうです。
「開幕投手はない」衝撃のひと言
さらに落合監督は「川上はとりあえず開幕投手はないから。以上」と告げました。
「岩瀬さん以上に目がなくなりましたよ、僕。キューーーンって」と川上さん。その衝撃はかなりのものであったようです。
落合監督がその場を去ろうとした時、川上さんと岩瀬さんは目を合わせながら「なんだ?何が起きたんだ?」と混乱。
その空気を察した落合監督が振り向いて「なんかあるのか?なんかあるんだったら今のうちに言えよ」と問いかけましたが、「いえ、何もないです」と答えるしかなかったそうです。
情報は味方にも漏らすな
それ以降、キャンプ中は挨拶をする以外、落合監督との会話はなし。川上さんとしては、本当に開幕投手ではないのかどうか、実際のところは半信半疑だったといいます。
オープン戦のローテーションが「なんとなくホームゲームで投げる雰囲気のローテーション」だったため、「それでも、開幕投手かな」という思いもあったそうです。
先輩の山本昌投手や、落合英二投手が「お前じゃないのか、開幕は」と尋ねてくることもあったといいます。
落合監督には「情報を味方にも漏らすな」という方針がありましたが、先輩投手からは「いじゃないか、言えよ!」と詰め寄られる場面も。
しかし「違うと思いますよ。山本さんじゃないんですか?」と聞き返した川上さんに、「バカヤロウ!俺はお前みたいにウソはつかない」と言われてしまったそうです。
開幕直前まで続いた混乱
半信半疑のまま、徳島の両親や友人のために開幕戦のチケットを大量購入し、ホテルも予約したという川上さん。
しかし、開幕2、3日前になっても状況は変わりませんでした。中日新聞本社での激励会で、川上さんは森繁和ピッチングコーチに声をかけました。
「明日、ブルペンに入った方がいいと思うんですけど。どうしたらいいんですか?」
返ってきた答えは「俺も知らねえんだよ」。「お前、言われてねえのか」と逆に質問され、「何も言われてないです」と答えた川上さん。
森コーチがその場で監督に確認してくれ、川上さんは「開幕3戦目らしい」と知らされたというのです。
その瞬間、川上さんの頭に浮かんだのは、「チケットどうしようか、ホテルどうしようか」という現実的な悩みでした。
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川上憲伸さんが明かしました。