中日・上林誠知に「人生最高の逆転ホームラン」を聞くと…

■2025.03.15 中日スポーツ

「あの小牧が始まりだった」と後々思いたい…中日が上林＆石川昂で1日2本の“逆転弾” 昨季は68本中3本のみ


　好調の上林、上昇気配の石川昂。目を細めた松中打撃統括コーチは、言うまでもなく通算352本塁打の強打者だが、逆転の肩書付きは23本ある。さすがは平成の三冠王。6・5％の割合は多い方だと思う。しかし、まな弟子の上林はその上をいく。通算58本で逆転弾は何と7。彼に「人生最高の逆転ホームラン」を聞いた。

　「僕、プロ初ホームランが逆転満塁ホームランだったので、やはりあの1本が一番印象に残っています」

　2015年8月25日のロッテ戦（ヤフオクドーム）。1点を追う6回に飛び出した。イ・デウンから起死回生のグランドスラム。3回にプロ初安打を放ったばかりの20歳を、工藤監督は勝負どころでもそのまま打席に送った。3人の走者はすべて2死からの四球。苦し紛れのストレートを右翼席に運んだ。劣勢でもあきらめず、先制されても粘り強く。それが新生ドラゴンズの合言葉だ。ちなみに通算22本塁打の石川昂は、まだ逆転弾はない。たかがオープン戦。いや、そうではない。逆転弾は投手を救う。今季は1本でも多く…。シーズンが終わるころ「あの小牧が始まりだった」と思いたい。

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