中日・森野将彦コーチ「試合中に『ここはバントでいきましょう』『ヒットエンドランを仕掛けましょう』など、井上監督に作戦を提案することは一切ありません。それはあくまで監督の仕事です」 → “作戦コーチ”の役割を明かす

■2025.03.08 CBCラジオ

『若狭敬一のスポ音』

明日の「スポ音」コラムは「森野将彦一軍打撃兼作戦コーチに気になることを聞いてみた」です。作戦コーチの仕事は？オープン戦で盗塁が増えている理由は？開幕一軍メンバーや打順は決まりつつある？などなど。12時20分からです。ぜひお聞きください！

— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) March 7, 2025

…

『森野将彦一軍打撃兼作戦コーチに気になることを聞いてみた』

若狭アナ：
作戦コーチ、なんかワクワクしますよね。

「作戦コーチ」って何なんだろう？

色々と聞きますと、

仕事はね、大きく分けて2つでした。

　森野コーチ：
　監督の質問に答えることと、

　選手に準備をさせること。

と。

「あれっ？なんかちょっと思っていた作戦コーチと違うな」。

森野コーチは、ここを強調していました。

　森野コーチ：　
　試合中に「ここはバントでいきましょう」とか、

　「ヒットエンドランを仕掛けましょう」などなど、

　井上監督に作戦を提案することは一切ありません。

　それはあくまで監督の仕事です。

と。

「あれ？作戦コーチって、そういうのじゃないんだ」と。

「いや、監督、ここはバンドで行きましょう」「盗塁仕掛けましょう」「代打は彼がいいです」みたいなアドバイスするのかなと思ったら、

全然しないそうです。

それは全部井上監督の仕事だと。

　森野コーチ：
　質問に答えること。

　井上監督が「例えばこの場面どう思う？」とか聞かれたことですね、

　「この選手はバントは得意か？」とか、

　「この相手ピッチャーは追い込んでから何が多い？」などなど、

　去年は2軍監督でしたから、

　1軍の監督は今年が初めてです。

　聞かれたことにすぐさま答えることが仕事です。

　今回、作戦コーチという肩書きが付けられたのは僕の記憶力を買ってくれたんだと思います。

　もちろんね、すぐさま答えられない、調べないと分からないこともありますが、

　去年までチームに携わっていましたので、

　どんな質問にもある程度はすぐに答えられる自信はあります。

　ただ、井上監督はゲーム中に聞くことはほとんどない。

　ゲーム前に聞いてきて、議論を重ねてゲームに臨んでいる。

　そして準備をさせることと言いましたが、

　これはあらゆる作戦に対応できるように選手を仕上げること。

　シーズンに入って「えっ？そんな作戦ありましたっけ？」とならないように、

　今あるドラゴンズの攻撃サイン全てを一通り選手の頭に入れさせて、

　何が出ても対応できるように準備をさせることが作戦コーチの仕事です。

と。

今年ね、今思えばキャンプの第1クールにいきなりケースバッティングを始めたんですよ。

「おい、おい、これを第1クールからやるのか？」とざわざわしたんですが、

　森野コーチ：
　これは僕の提案でした。

と。

森野コーチの提案で、

まずキャンプの、もう第1クールからこういう作戦がありますよ。

こういうのを実行していきますよっていうのを選手に植え付けたということなんですね。

　森野コーチ：
　ちなみに攻撃のサインは去年までの立浪ドラゴンズと、

　今年からの井上ドラゴンズ、

　増えても減ってもいない。

ということです。

だいたいプロ野球の12球団の攻撃のサインって、

どこもだいたい一緒だということなんですね。