中日・高橋宏斗、ブルペン投球中に「こういうひらめきは大事にしないと」 → ひらめいたことが…

■2025.02.13 中日スポーツ

中日・高橋宏斗、投球練習中に「ひらめいた」改良カットボールのコツつかむ　「カウント稼ぎと打ち損じ狙い」2種類使い分け新たな武器に


　ブルペンで熱投していた高橋宏に”何か”が降ってきた。「こういうひらめきは大事にしないと」。選んだのは1球前、左打者の内角に大きく外れたカットボール。握りはそのままに、直球に近いフォームから投じた白球は、左打者の内角に食い込みながらミットに収まった。

　「宇佐見さんに左打者の内角の厳しいコースに構えてもらって、軌道が変わった。気まぐれでやってみたら結構よかったので、状況に応じて2種類を投げ分けられるようにしていきたいです」

　体の使い方のわずかな違いが生み出す変化は、受け手にも伝わっていた。「去年までの宏斗のカットボールは膨らみがあって、スライダーに近い感じ。でもきょうは、真っすぐの軌道のまま、寸前でキュッと曲がる感じ」。右腕のボールを受けた宇佐見と前田ブルペン捕手が口をそろえた。

　高橋宏の軸は最速158キロの直球とスプリットのコンビネーション。ナックルカーブとともに投球のスパイスとなるのが、カットボールだ。「今までカットは、真っすぐ待ちの打者から簡単にカウントを稼げるように。曲がり幅が小さなカットは打ち損じを狙えるように」。絶対的自信を持つ基本スタイルに新たなバリエーションが加われば、さらに手が付けられなくなる。

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