■2025.01.05 中日スポーツ
■2025.01.05 中日スポーツ
「馬力が人並み外れとった」外野手コンバートの4カ月後にジュニア球宴で2発MVP 井上一樹の背中を押した男
わずか4カ月後の7月のジュニア球宴(札幌円山)で、2本塁打を含む3安打、4打点の活躍。MVPを獲得したが、そもそも出場する予定はなかった。故障者の代替選手として5日前に滑り込んだのだ。偶然かつ必然。この年の全ウエスタン・リーグを率いたのは、前年覇者の中日監督。つまりここでも島谷がきっかけを与えていた。
「札幌のホームランはよお覚えとるよ。辞退者が出て、タイミングが良かったんやね。まあ、器が大きかったから楽しみではあった」
この年は初めて1軍で13安打(投手時代に1本)を記録した。運命のコンバート。飛躍への一歩目となったMVP。その後ろにはいつも島谷という指導者がいた。
「井上にはスタミナがあった。人のいいところを見て、それを盗んで取り込んでいく。工夫して、努力したから使ったんよ。ワシが育てるんじゃない。選手が育つんよ。育つ子にたまたま出会っただけ」
誰の背中をいつ、どんな強さで押すのか見極めるのが指導者の仕事。島谷に押された井上の背中を、さらにつんのめるほどの強さで押す人がいた。コンバート翌年の冬のことだった。=敬称略
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当時のことを明かしました。