■2024.12.23 中日スポーツ
■2024.12.23 中日スポーツ
高2の秋は“背番号なし”…中日のドラフト6位・有馬恵叶 ひと冬で球速と制球安定させた源は「自分はできる」
中学のときに所属した宇和島ボーイズでは制球難もあり、主戦場は外野手。聖カタリナ学園に進学した後も制球は定まらず。1イニングで四球を連発して交代されることもあった。
「高2が終わるまで全然ストライクが入らなかった」
2023年9月3日。新チームで臨む秋季大会の背番号発表の際、有馬の名前は最後まで呼ばれなかった。その日は三恵さんの誕生日。悔しさ、情けなさで自分からは何も言い出せなかった。チームから与えられた役目はスコアラー。「聖カタリナの投手は自分の投球を振り返るためにスコアの書き方を覚えます。秋季大会では他の投手に見てもらうために書きました。自分は何をしてるんだろうと」と振り返る。
かみしめた悔しさが負けん気に火をつけた。秋季大会後、「春の大会で背番号をもらえなかったら野球をやめる」と三恵さんに告げた。有馬なりの決意表明だった。トレーナーから体幹トレーニング中心の個別メニューをつくってもらい、日付が変わるまで黙々とこなした。
ひと冬の間に体の軸が安定し、球速と制球が安定。春季大会では背番号18、さらに最後の夏は背番号1をもらった。公式戦初登板となった初戦の今治西戦で1失点完投勝利を挙げると、計4試合で先発して、同校初めてとなる甲子園出場の原動力になった。「自分はできる。そう思ってやってきました」。生粋の負けず嫌いはプロの世界でも自分の可能性を示していく。
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有馬投手の決意です。