■2024.11.24 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』
…
『井上ドラゴンズのキーマン福永裕基選手の秋季キャンプ振り返り』
若狭アナ:
もし彼がセカンドというポジションに入ると打線に厚みが出る。
ただ、立浪政権では守備の不安から、
セカンド・福永は一旦無しになったんですね。
今シーズン、セカンドでの出場は0。
主にサードで出場しました。
しかし井上監督は、もう一度セカンド再挑戦。
打線に厚みを持たせたいと思っているんですよね。
そこで本人に電話取材をしました。
沖縄秋季キャンプでは何に取り組んでいたのか?
結構ね、実戦形式の練習でホームランを連発する等など、
そして事前に沖縄に入った時の意気込みなんかも報道されておりまして、
福永:
長打力を磨きたい。
ということだったので、
バッティングに重きを置いたんだろうと思って聞いたんです。
「何にこの秋、特に沖縄で取り組んだんですか?」と。
福永:
守備です。
セカンドの守備です。
セカンドの動きを飯山コーチ、堂上コーチとイチからやりました。
ゴロを捕る動き、
ゲッツーの送球、4-6-3、逆に6-4-3、5-4-3のゲッツーのピボット、
ベースに入って一塁に転送する動き、
牽制の入り方、
ランナーへのタッチの仕方。
と。
細かっ!(笑)
福永:
色々ありとあらゆるセカンドの動きを徹底的にやりました。
と。
一日の流れを聞きますと、
6時半に起きて、ホテルで朝食をとって、球場に移動して、
着替えをして、ストレッチをして、
9時半からアップ開始でアジリティをやって、
キャッチボールをやって、ノックをやって、
シート打撃がある日はシート打撃をやって、
ランチ、お昼ごはんを食べて、
そこからバッティング回り、
大体、お昼の3時,4時くらいに全体練習が終了。
みっちりです。
そこから個別練習。
この個別練習っていうのは事前に決めているんですけれども、
今日は守備をする。
あるいはバッティングをすると決まっていて、
全体ではやらずに個別でやっていく。
数人でやっていくということなんですが、
福永選手は、この個別練習について、
福永:
もうヘトヘトですよ、毎日。
ただ、この個別練習こそが、
自分の課題にフォーカスできる、とても大事な時間でした。
自分はもっと上手くなりたいと思って、
秋のキャンプに臨みました。
そして僕は色々と年齢的なことを言われるけれども、
オールドルーキーと言われて入ったけれども、
まだ伸びしろがあると思っています。
と。
この個別練習でも、
7割,8割はセカンドの守備をやっていたそうなんですね。
基本をじっくりする日もあります。
その基本を体に染み込ませるための特守の日もありました。
特守は2時間に及んだそうです。
思い出しますねぇ、沖縄・北谷での2時間の特守。
本人は、
福永:
キツかったです。
と振り返りました。
ここからです。
福永:
意識が途中、飛びかけました。
でも、疲れている時に、
ムダのない動きでボールに入れる瞬間がありました。
と。
どこかで聞いたフレーズです。
ノック中、意識が飛びかけ、
無心でボールに入っていき、ムダのない動きで捕球する。
そうです!
あの落合ノックを受けて育った、
井端さんや荒木さんや森野さんと同じフレーズを、
今回、福永さんの口から聞くことができたんですね。
私は以前、このスポ音で「猛練習は全選手にやっても意味がない」という大胆な発言をしました。
ある程度の実績や、技術や体力、
そして気持ちがないと、
一定水準の基準をクリアしている選手でないと、いくらやったって嫌々やるだけ。
で、変なクセがつくだけ。
技術が伴っていないとね。
で、体力が伴っていないとケガするだけ。
だから猛練習を全員に課すのは意味ないと言っちゃったんです。
で、「このことについて、どう思うか?」という話を、
1ヶ月前ナゴヤ球場で森野将彦コーチご本人と話したんですよ。
森野将彦さんは同じ見解でした。
森野コーチ:
確かに猛練習を全員にやったって、
あまり意味がないと思います。
体力、技術、ある一定の水準は必要だと思います。
ただ、僕としては一番大事なのは気持ちですよ。
もっと上手くなるという気持ちがあるかどうか。
もう一段、違う景色を見たいという気持ちがあるかどうか。
絶対にレギュラーを獲ってやろうという気持ちがあるかどうか。
気持ちが一番大切です。
と。
「森野さん、あの頃の井端さんや荒木さん、森野さんって、今の中日でずっとコーチをされています。今の若手を見ています。今の中日にあの時の井端、荒木、森野と重なる選手がいますか?」という質問もしちゃってたんですよね。
森野さん、
僕もね、ちゃんとスポ音で話しをしたことを事細かく説明しましたから、
森野さんも、
森野コーチ:
確かに、あの時の井端さんでしょ。
つまり日本代表でしょ。
う~ん…日本代表の選手はいないですよね。
野手、特に内野手ではいない。
荒木さんですか?
2年連続で規定打席には到達していたんですよね。
う~ん…内野手ではいないな。
まぁまぁまぁ、外野では岡林とか細川が、そこにあたるわけですよね。
あの時の僕ね、
分かりますよ、分かりますよ。
2軍に落ちることはない。
でもレギュラーではない。
1軍にいる、だいたい年間、80試合とか100試合は出る。
そこそこ打つ。
でも日本代表、ロッカーチームのレギュラーではない。
あの時、立浪さんもいたしね。
いや~、ちょっと待ってくださいよ。
でもね、そうだな、
あっ、1人います。
福永じゃないですか。
あいつ、まだ2年ですけど、
去年、今年と見てきていて、かなり変わってきていますよ。
目の色が変わっているし、
行動も変わってきていますよ。
福永、秋のキャンプは沖縄に来ますから、
福永に注目しておいてくださいよ。
と。
実は、森野コーチに言われていたんですね。
そこから森野コーチは続けました。
森野コーチ:
気持ちが変わると、
一番大事なのは気持ちですから、
気持ちが変わると絶対に行動が変わります。
特に何で変わるかというと、
個別練習で変わるんですよ。
個別練習で、みんなとワイワイとやるのもいいんですけど、
自分の課題と向き合うようになりますから。
で、個別練習を大切にしますし、
個別練習でもっと上手くなりたいと思って、
自らやるようになりますから。
特に沖縄の個別は注目じゃないですか。
と、言っていたんですよ。
僕は残念ながら沖縄には行けなかったので、
どういう感じで取り組んでいるかは分からなかったんですけども、
先ほどの福永選手の言葉は当てはまりませんか?
個別練習が自分の課題にフォーカスできるとても大事な時間だった。
そしてもっと上手くなりたいと思っているし、
年齢的なことを言われるが、
まだ、僕は伸びしろがあると思っている。
さらにですよ、あの落合ノックのような2時間の特守を受けて、
意識が飛びかけて、ムダな力が抜けて、
たいせ良い体勢で捕球ができるようになる。
なんか随分と重なってくるんですよね。
そして森野さんはこうも言いました。
森野コーチ:
段々ね、つるまなくなりますよ。
その個別練習も、自分の課題に向き合うという話をしましたけど、
段々段々、練習というのは、もう本当に自分のためにやることで、
誰かにやらせられるわけでも、
みんなと楽しくワイワイやるのでもなく、
段々段々、つるまなくなりますよ。
と。
だから私、福永さんに、
「秋のキャンプ、沖縄お疲れさまでした。オフはどうするんですか?」と聞きました。
福永:
1人で練習します。
と。
うわぁ、ここも重なってきました。
福永:
秋に取り組んできたことを継続します。
1年間持つ、体を手に入れるために、
ウエイトトレーニングはもちろん、
体の操作性を高めるトレーニングもやります。
当然、1人と言いながら専属のトレーナーはつくんですが、
基本は1人で練習。
これは練習スタイルで、
去年も実は1人でやっていたんですが、
今年もみんなで楽しくワイワイではなく、1人で自分の課題と向き合う。
と、話していました。
楽しみですねぇ。
『若狭敬一のスポ音』
明日の「スポ音」のコラムは「井上ドラゴンズのキーマン福永裕基選手の秋季キャンプ振り返り」と題して語ります。実戦形式の練習ではホームランを連発。いい感覚を掴んだシーズン中の一発。セカンドでの猛ノックでは「意識が飛びかけた」と告白。オフはどこで誰と何をする?お楽しみに!
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) November 22, 2024
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『井上ドラゴンズのキーマン福永裕基選手の秋季キャンプ振り返り』
若狭アナ:
もし彼がセカンドというポジションに入ると打線に厚みが出る。
ただ、立浪政権では守備の不安から、
セカンド・福永は一旦無しになったんですね。
今シーズン、セカンドでの出場は0。
主にサードで出場しました。
しかし井上監督は、もう一度セカンド再挑戦。
打線に厚みを持たせたいと思っているんですよね。
そこで本人に電話取材をしました。
沖縄秋季キャンプでは何に取り組んでいたのか?
結構ね、実戦形式の練習でホームランを連発する等など、
そして事前に沖縄に入った時の意気込みなんかも報道されておりまして、
福永:
長打力を磨きたい。
ということだったので、
バッティングに重きを置いたんだろうと思って聞いたんです。
「何にこの秋、特に沖縄で取り組んだんですか?」と。
福永:
守備です。
セカンドの守備です。
セカンドの動きを飯山コーチ、堂上コーチとイチからやりました。
ゴロを捕る動き、
ゲッツーの送球、4-6-3、逆に6-4-3、5-4-3のゲッツーのピボット、
ベースに入って一塁に転送する動き、
牽制の入り方、
ランナーへのタッチの仕方。
と。
細かっ!(笑)
福永:
色々ありとあらゆるセカンドの動きを徹底的にやりました。
と。
一日の流れを聞きますと、
6時半に起きて、ホテルで朝食をとって、球場に移動して、
着替えをして、ストレッチをして、
9時半からアップ開始でアジリティをやって、
キャッチボールをやって、ノックをやって、
シート打撃がある日はシート打撃をやって、
ランチ、お昼ごはんを食べて、
そこからバッティング回り、
大体、お昼の3時,4時くらいに全体練習が終了。
みっちりです。
そこから個別練習。
この個別練習っていうのは事前に決めているんですけれども、
今日は守備をする。
あるいはバッティングをすると決まっていて、
全体ではやらずに個別でやっていく。
数人でやっていくということなんですが、
福永選手は、この個別練習について、
福永:
もうヘトヘトですよ、毎日。
ただ、この個別練習こそが、
自分の課題にフォーカスできる、とても大事な時間でした。
自分はもっと上手くなりたいと思って、
秋のキャンプに臨みました。
そして僕は色々と年齢的なことを言われるけれども、
オールドルーキーと言われて入ったけれども、
まだ伸びしろがあると思っています。
と。
この個別練習でも、
7割,8割はセカンドの守備をやっていたそうなんですね。
基本をじっくりする日もあります。
その基本を体に染み込ませるための特守の日もありました。
特守は2時間に及んだそうです。
思い出しますねぇ、沖縄・北谷での2時間の特守。
本人は、
福永:
キツかったです。
と振り返りました。
ここからです。
福永:
意識が途中、飛びかけました。
でも、疲れている時に、
ムダのない動きでボールに入れる瞬間がありました。
と。
どこかで聞いたフレーズです。
ノック中、意識が飛びかけ、
無心でボールに入っていき、ムダのない動きで捕球する。
そうです!
あの落合ノックを受けて育った、
井端さんや荒木さんや森野さんと同じフレーズを、
今回、福永さんの口から聞くことができたんですね。
私は以前、このスポ音で「猛練習は全選手にやっても意味がない」という大胆な発言をしました。
ある程度の実績や、技術や体力、
そして気持ちがないと、
一定水準の基準をクリアしている選手でないと、いくらやったって嫌々やるだけ。
で、変なクセがつくだけ。
技術が伴っていないとね。
で、体力が伴っていないとケガするだけ。
だから猛練習を全員に課すのは意味ないと言っちゃったんです。
で、「このことについて、どう思うか?」という話を、
1ヶ月前ナゴヤ球場で森野将彦コーチご本人と話したんですよ。
森野将彦さんは同じ見解でした。
森野コーチ:
確かに猛練習を全員にやったって、
あまり意味がないと思います。
体力、技術、ある一定の水準は必要だと思います。
ただ、僕としては一番大事なのは気持ちですよ。
もっと上手くなるという気持ちがあるかどうか。
もう一段、違う景色を見たいという気持ちがあるかどうか。
絶対にレギュラーを獲ってやろうという気持ちがあるかどうか。
気持ちが一番大切です。
と。
「森野さん、あの頃の井端さんや荒木さん、森野さんって、今の中日でずっとコーチをされています。今の若手を見ています。今の中日にあの時の井端、荒木、森野と重なる選手がいますか?」という質問もしちゃってたんですよね。
森野さん、
僕もね、ちゃんとスポ音で話しをしたことを事細かく説明しましたから、
森野さんも、
森野コーチ:
確かに、あの時の井端さんでしょ。
つまり日本代表でしょ。
う~ん…日本代表の選手はいないですよね。
野手、特に内野手ではいない。
荒木さんですか?
2年連続で規定打席には到達していたんですよね。
う~ん…内野手ではいないな。
まぁまぁまぁ、外野では岡林とか細川が、そこにあたるわけですよね。
あの時の僕ね、
分かりますよ、分かりますよ。
2軍に落ちることはない。
でもレギュラーではない。
1軍にいる、だいたい年間、80試合とか100試合は出る。
そこそこ打つ。
でも日本代表、ロッカーチームのレギュラーではない。
あの時、立浪さんもいたしね。
いや~、ちょっと待ってくださいよ。
でもね、そうだな、
あっ、1人います。
福永じゃないですか。
あいつ、まだ2年ですけど、
去年、今年と見てきていて、かなり変わってきていますよ。
目の色が変わっているし、
行動も変わってきていますよ。
福永、秋のキャンプは沖縄に来ますから、
福永に注目しておいてくださいよ。
と。
実は、森野コーチに言われていたんですね。
そこから森野コーチは続けました。
森野コーチ:
気持ちが変わると、
一番大事なのは気持ちですから、
気持ちが変わると絶対に行動が変わります。
特に何で変わるかというと、
個別練習で変わるんですよ。
個別練習で、みんなとワイワイとやるのもいいんですけど、
自分の課題と向き合うようになりますから。
で、個別練習を大切にしますし、
個別練習でもっと上手くなりたいと思って、
自らやるようになりますから。
特に沖縄の個別は注目じゃないですか。
と、言っていたんですよ。
僕は残念ながら沖縄には行けなかったので、
どういう感じで取り組んでいるかは分からなかったんですけども、
先ほどの福永選手の言葉は当てはまりませんか?
個別練習が自分の課題にフォーカスできるとても大事な時間だった。
そしてもっと上手くなりたいと思っているし、
年齢的なことを言われるが、
まだ、僕は伸びしろがあると思っている。
さらにですよ、あの落合ノックのような2時間の特守を受けて、
意識が飛びかけて、ムダな力が抜けて、
たいせ良い体勢で捕球ができるようになる。
なんか随分と重なってくるんですよね。
そして森野さんはこうも言いました。
森野コーチ:
段々ね、つるまなくなりますよ。
その個別練習も、自分の課題に向き合うという話をしましたけど、
段々段々、練習というのは、もう本当に自分のためにやることで、
誰かにやらせられるわけでも、
みんなと楽しくワイワイやるのでもなく、
段々段々、つるまなくなりますよ。
と。
だから私、福永さんに、
「秋のキャンプ、沖縄お疲れさまでした。オフはどうするんですか?」と聞きました。
福永:
1人で練習します。
と。
うわぁ、ここも重なってきました。
福永:
秋に取り組んできたことを継続します。
1年間持つ、体を手に入れるために、
ウエイトトレーニングはもちろん、
体の操作性を高めるトレーニングもやります。
当然、1人と言いながら専属のトレーナーはつくんですが、
基本は1人で練習。
これは練習スタイルで、
去年も実は1人でやっていたんですが、
今年もみんなで楽しくワイワイではなく、1人で自分の課題と向き合う。
と、話していました。
楽しみですねぇ。
中日・田中幹也、福永裕基がセカンド再挑戦することについて…
中日・福永裕基「(めっちゃラー油かけるな…)」 和田一浩さん「全然辛くないからイケるぞ!食ってみ?」 → 福永裕基、うどん・蕎麦にたっぷりラー油をかけることにハマる
福永選手の名前を挙げていました。