中日・米村明シニアディレクターが「投手としてのセンスが抜群です」と評価する今秋ドラフト候補

■2024.10.16 スポーツナビ

敏腕スカウトが見た高校生ドラフト候補の可能性は？　今朝丸、藤田、箱山、宇野…ダイヤの原石ズラリ


今朝丸裕喜（報徳学園／投手、188cm、77kg、右右）

米村スカウト評
　投手としてのセンスが抜群です。フォームの柔らかさ、試合状況を読めるとか、劣勢に立っても自分が何をしなければいけないかをよくわかっている投手らしい投手。夏の甲子園では初戦の大社（島根）戦で、立ち上がり、タンターンと3安打され2点取られたんですが、2回からはインハイの真っすぐに切り替えて三振をバッタバッタと取っていきました。甲子園のあの雰囲気の中の試合、冷静に切り替えができるところが非凡と言えます。桑田真澄投手（元巨人など）のような頭の良さ……クレバーさも感じます。先発ローテに入って勝ちを計算できる投手になっていけると思います。

橿渕スカウト評
　高校生にして、とても完成度が高いです。左打者のインコースに強くて速い真っすぐを、きっちりとしたコントロールで投げ、カットボールも、精度の高い落ちるフォークも投げられるところが春の選抜準優勝につながったんじゃないかなと。身長が188センチあり、体重は80キロ程度と軽く、その中で140キロ台後半の球を投げているので、今後、体重が増えて体力もついたら、どれだけの球を投げるんだろう、というワクワク感もあります。結果が出ていて、経験値もあって、なおかつ伸びしろも感じられるところが大きな魅力ですね。すぐにでも投げられる力もありますが、今の体力を考えると、3年目ぐらいから本格的に頭角を現してくるのではないかなと思います。

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