■2024.09.02 CBC MAGAZINE(CBCマガジン)
“たまたまのホームランではない”後半戦好調キープのドラ石川昂弥 試行錯誤の末に見つけた答えとは?
とにかく結果を出さなければ
豪快なスイングに美しい放物線。チームの大砲、未来の4番候補と呼ばれて久しい石川昂弥選手のバットに快音が戻ってきた。ただここに至るまでには、険しく厳しい道のりだった。
昨シーズン、キャリアハイとなる13本のホームランを放ち、さらなる飛躍が期待された今年。オープン戦で40打数7安打、1ホームラン、打率.175と結果を残すことができず、開幕1軍入りを逃した。開幕を2軍で迎えることについて、当時の思いを石川昂選手は今でも鮮明に覚えている。
石川昂選手「“やっぱりか”みたいな感じでした。結果を残していなかったし、自分の中でも(バッティングの内容が)めちゃくちゃ悪かったので」
およそ1か月の調整後、1軍昇格を告げられたのが4月25日、東京ドームでのジャイアンツ戦。
“とにかく結果を出さなければ”
しかし思い描くバッティングには程遠く、結果を残せないまま6月5日に1軍登録抹消となった。
頭から離れない“ある戸惑い”
オープン戦から続く不振。当時、石川昂選手の頭から離れない“ある戸惑い”が存在した。それは打球の多くがゴロばかりで、思ったように打球が上がらないことだった。ヒットは出ても、何かしっくりこないバッティング。思うようにバットを振ることができない苛立ちの中、時間だけが無常に過ぎていった。
6月下旬には二度目の1軍昇格を果たしたものの、7月7日、バンテリンドームで行われたカープ戦では、一打サヨナラという絶好の場面で板山祐太郎選手への代打を告げられた。そして見事に結果を残した板山選手。その一打をベンチで見届けた石川昂選手は自身の不甲斐なさにいてもたってもいられなかったことを覚えている。
石川昂選手「悔しいっていう思いだけじゃないですかね。ここで代打を出されるかっていう…」
チャンスの場面での代打起用もあった。7月15日、神宮球場で行われたスワローズ戦。2点差を追う8回に代打で出場。しかし結果は初球の甘い球を見逃すと2球目をひっかけて、痛恨のダブルプレー。その2日後、2度目となる2軍降格を命じられた。
記事全文を読む
中日・石川昂弥「あっ、これだ!」 ナゴヤ球場でのファーム調整中に突然…
Q.仲がいい選手は誰ですか? → 中日・石川昂弥、ベテラン投手の名前を挙げる
石川昂弥選手が語ります。