■2024.07.13 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』
…
(石川翔はこれまで多くのケガに苦しんでいたという話題の続き)
若狭アナ:
2023年3月、トミー・ジョン手術を行いました。
当分、投げられませんから今までのプロ野球人生を振り返りました。
ケガばかり。
その理由を考えました。
答えが2つ出てきました。
体とフォーム。
体は大きいけど硬い。
フォームは反動が大きくブレる。
この体とフォームがケガを繰り返す原因ではないか。
体とフォームです。
この石川翔投手の復活劇は、
これまで松木平投手や福永選手の話をしてきた時と同じように色々な人のアドバイスが大きいんですけども、
今回もですね、大きく2人のキーマンが出てきますので、ぜひお聞きいただきたいです。
まずは体編。
去年、ケガをしました、トミー・ジョン手術をしました。
2023年3月、自問自答を繰り返した結果、
「体とフォームを作り直さなければいけない」という結論に達しました。
体、しなやかに柔らかくすることを重点に置きました。
その前に、もう1回、体を、
大きくなってしまった体をゼロに戻そうとしました。
手術の時に91キロあった体重を79キロまで、まずは減量ダイエットをしました。
この79キロというのは、ほぼ入団当時の体重です。
まさにゼロに戻ったんです。
ここから、体をしなやかに柔らかくすること。
今までは大きく大きくすることばかりを考えていたんですが、
とにかく79キロ、ゼロに戻って柔らかくしようと、
毎日、ストレッチをしました。
肩甲骨、股関節を中心に、
上半身、下半身の柔軟性を高めるトレーニングを毎日積んでいきました。
もちろん、ドラゴンズの球団から与えられたリハビリメニューもこなしていきましたが、
自分で独自に研究をして、色々なことを試しました。
このトレーニングではこうなる。
あのトレーニングでは、ああなる。
毎日、その結果を記したノート、日記があります。
膨大なページになったそうです。
ただ、柔らかくするだけではダメです。
体も徐々に大きく強くしていかなければならない。
手術で落ちた体力、そしてダイエットで絞った体、
これをまた徐々には大きくしていかなければいけない。
当然、柔軟性は高めています。
食事、ここをもう一度見直しました。
今までは、投げるためのエネルギーの源になる脂質、糖質というものを積極的に摂っていったんですが、
それこそお肉バーン!ご飯バーン!
それを見直して高タンパク、低カロリー。
タンパク質が体を作りますから、鶏肉や魚中心の食事にしていきました。
この食事に関して、摂取するものに関しては、色々なアドバイスを求めました。
連日のように手術後、
高橋宏斗投手から連絡がLINEで入りました。
高橋宏斗LINE:
トミー・ジョン手術は体にメスを入れています。
いわば事故をしたあとのようなダメージがあります。
本人の感覚よりも体のダメージは大きいです。
体の回復に必要なのは高タンパク、低カロリーの食事に加え、
ビタミンを摂取することが重要です。
〇〇というサプリは〇〇に効果があると言われている。
☓☓というサプリは、☓☓に良い。
あの食材は、こう、この食材はこう。
このサプリを摂るならいつ頃が良い。
あのサプリは寝る前に。
このサプリは起きたあと…。
などなど、
事細かいアドバイスがLINEに届いたんです。
そうです。
高橋宏斗投手は石川翔投手と同じようにトミー・ジョン手術をして、
そこから復帰したピッチャーだからトミー・ジョンのことは、
よく分かっている…わけないですよねぇ。
高橋宏斗投手、手術していないですよね。
これは誰からのアドバイス?
でもLINEの主は高橋宏斗投手です。
復活までに大きな影響を与えた2人の人物のその1人が出てきます。
もう一度、手術をした年、月を思い出してください。
2023年3月、去年の3月に何がありましたか?
高橋宏斗は何をしていましたか?
そうです、侍ジャパンでWBCを戦っていました。
この石川翔投手の携帯電話に届いていたアドバイスの本当の送り手は…ダルビッシュ有投手だったんです。
石川翔投手はせっかくなら同じ手術をした人、
そして自分の憧れの人にアドバイスを貰いたい。
高橋宏斗投手に頼んで、
石川翔:
すまん、宏斗。
ダルビッシュさんに、
色々とアドバイスを貰ってくれないか?
と。
高橋宏斗投手は、当然、二つ返事で、
高橋宏斗:
任せてください。
ダルビッシュさんに聞いてみます。
とダルビッシュ有投手に聞きました。
ダルビッシュ有:
そうか。
分かった、分かった。
俺の知っている知識は全て与える。
と。
石川翔投手と面識はないです。
でも、プロのアスリート、同じピッチャー、同じ手術をした球会の後輩として、
惜しげもなくアドバイスを送ったんです。
そのダルビッシュ投手のアドバイスを聞いた高橋投手が、
そのまま日本にいる石川翔投手にLINEを送っていたんです。
アドバイス通り色々な物を摂取していきました。
したがって、
石川翔:
リハビリ期間中、
もう、やることが多くて、
あっという間でした。
と。
結構、こう振り返るアスリートって少ないんですよ。
プロ野球のピッチャーで、トミー・ジョン手術からのリハビリって気が遠くなるくらい長い日々なんですけども、
もうサプリ摂って、食事を摂って、
柔軟性のトレーニングをやって、それをまた日記に書いてと、
やることが多くて、あっという間だった。
そして、その大きく、しなやかで柔らかい体を手に入れていたんです。
『若狭敬一のスポ音』
3対0で勝利!高橋周のタイムリー!細川の2ラン!高橋宏は8回無失点で6勝目!マルティネスが通算150セーブ!投打が噛み合った快勝でしたね!連敗を3でストップしました!明日の「スポ音」コラムは「松木平優太が支配下登録された今、石川翔は何を思う?」です。お楽しみに!
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) July 12, 2024
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(石川翔はこれまで多くのケガに苦しんでいたという話題の続き)
若狭アナ:
2023年3月、トミー・ジョン手術を行いました。
当分、投げられませんから今までのプロ野球人生を振り返りました。
ケガばかり。
その理由を考えました。
答えが2つ出てきました。
体とフォーム。
体は大きいけど硬い。
フォームは反動が大きくブレる。
この体とフォームがケガを繰り返す原因ではないか。
体とフォームです。
この石川翔投手の復活劇は、
これまで松木平投手や福永選手の話をしてきた時と同じように色々な人のアドバイスが大きいんですけども、
今回もですね、大きく2人のキーマンが出てきますので、ぜひお聞きいただきたいです。
まずは体編。
去年、ケガをしました、トミー・ジョン手術をしました。
2023年3月、自問自答を繰り返した結果、
「体とフォームを作り直さなければいけない」という結論に達しました。
体、しなやかに柔らかくすることを重点に置きました。
その前に、もう1回、体を、
大きくなってしまった体をゼロに戻そうとしました。
手術の時に91キロあった体重を79キロまで、まずは減量ダイエットをしました。
この79キロというのは、ほぼ入団当時の体重です。
まさにゼロに戻ったんです。
ここから、体をしなやかに柔らかくすること。
今までは大きく大きくすることばかりを考えていたんですが、
とにかく79キロ、ゼロに戻って柔らかくしようと、
毎日、ストレッチをしました。
肩甲骨、股関節を中心に、
上半身、下半身の柔軟性を高めるトレーニングを毎日積んでいきました。
もちろん、ドラゴンズの球団から与えられたリハビリメニューもこなしていきましたが、
自分で独自に研究をして、色々なことを試しました。
このトレーニングではこうなる。
あのトレーニングでは、ああなる。
毎日、その結果を記したノート、日記があります。
膨大なページになったそうです。
ただ、柔らかくするだけではダメです。
体も徐々に大きく強くしていかなければならない。
手術で落ちた体力、そしてダイエットで絞った体、
これをまた徐々には大きくしていかなければいけない。
当然、柔軟性は高めています。
食事、ここをもう一度見直しました。
今までは、投げるためのエネルギーの源になる脂質、糖質というものを積極的に摂っていったんですが、
それこそお肉バーン!ご飯バーン!
それを見直して高タンパク、低カロリー。
タンパク質が体を作りますから、鶏肉や魚中心の食事にしていきました。
この食事に関して、摂取するものに関しては、色々なアドバイスを求めました。
連日のように手術後、
高橋宏斗投手から連絡がLINEで入りました。
高橋宏斗LINE:
トミー・ジョン手術は体にメスを入れています。
いわば事故をしたあとのようなダメージがあります。
本人の感覚よりも体のダメージは大きいです。
体の回復に必要なのは高タンパク、低カロリーの食事に加え、
ビタミンを摂取することが重要です。
〇〇というサプリは〇〇に効果があると言われている。
☓☓というサプリは、☓☓に良い。
あの食材は、こう、この食材はこう。
このサプリを摂るならいつ頃が良い。
あのサプリは寝る前に。
このサプリは起きたあと…。
などなど、
事細かいアドバイスがLINEに届いたんです。
そうです。
高橋宏斗投手は石川翔投手と同じようにトミー・ジョン手術をして、
そこから復帰したピッチャーだからトミー・ジョンのことは、
よく分かっている…わけないですよねぇ。
高橋宏斗投手、手術していないですよね。
これは誰からのアドバイス?
でもLINEの主は高橋宏斗投手です。
復活までに大きな影響を与えた2人の人物のその1人が出てきます。
もう一度、手術をした年、月を思い出してください。
2023年3月、去年の3月に何がありましたか?
高橋宏斗は何をしていましたか?
そうです、侍ジャパンでWBCを戦っていました。
この石川翔投手の携帯電話に届いていたアドバイスの本当の送り手は…ダルビッシュ有投手だったんです。
石川翔投手はせっかくなら同じ手術をした人、
そして自分の憧れの人にアドバイスを貰いたい。
高橋宏斗投手に頼んで、
石川翔:
すまん、宏斗。
ダルビッシュさんに、
色々とアドバイスを貰ってくれないか?
と。
高橋宏斗投手は、当然、二つ返事で、
高橋宏斗:
任せてください。
ダルビッシュさんに聞いてみます。
とダルビッシュ有投手に聞きました。
ダルビッシュ有:
そうか。
分かった、分かった。
俺の知っている知識は全て与える。
と。
石川翔投手と面識はないです。
でも、プロのアスリート、同じピッチャー、同じ手術をした球会の後輩として、
惜しげもなくアドバイスを送ったんです。
そのダルビッシュ投手のアドバイスを聞いた高橋投手が、
そのまま日本にいる石川翔投手にLINEを送っていたんです。
アドバイス通り色々な物を摂取していきました。
したがって、
石川翔:
リハビリ期間中、
もう、やることが多くて、
あっという間でした。
と。
結構、こう振り返るアスリートって少ないんですよ。
プロ野球のピッチャーで、トミー・ジョン手術からのリハビリって気が遠くなるくらい長い日々なんですけども、
もうサプリ摂って、食事を摂って、
柔軟性のトレーニングをやって、それをまた日記に書いてと、
やることが多くて、あっという間だった。
そして、その大きく、しなやかで柔らかい体を手に入れていたんです。
中日・石川翔のトミー・ジョン手術明けの実戦復帰登板、球団のトラックマンで自己最速155km/hを計測!!!
中日・石川翔、「1回でもダメなら終わり」という気持ちを明かす
石川翔投手の体作りのヒントになりました。