■2024.06.16 産経新聞
飲食・アパレル・野球…沖縄に恩返し 元プロ野球選手の大嶺祐太https://t.co/QoUXWYgGKS
— 産経ニュース (@Sankei_news) June 16, 2024
「ハンカチ世代」「マー君世代」。プロ野球に多くの人材を輩出した世代を指す。
「黄金世代」ともいわれた彼らも30代半ば。徐々に現役を退き、第二の人生を歩み始める年齢になった。
■2024.06.16 産経新聞
飲食・アパレル・野球…沖縄に恩返し 元プロ野球選手の大嶺祐太(36) 二兎を追う
■「沖縄」な店内
東京都江東区にある「創作ダイニング HA-LY 爬竜(はりゅう)船」。現在、多くの時間を店の厨房(ちゅうぼう)で過ごしている。沖縄・石垣島の八重山商工高のエースとして甲子園で活躍、最速150キロ超の直球を武器にプロ入り。相次ぐけがに苦しみながらもプロ通算29勝を挙げ、令和4年に引退した。
店名には、自身のルーツである沖縄に伝わる豊漁や航海の安全を祈る伝統行事「ハーリー」、それに使われる船の名前を冠した。石垣牛のハンバーグやステーキ、だしが自慢の沖縄そば(ソーキそば)のほか、所属していた中日の本拠地、名古屋の名物・手羽先も提供する。
夜は野球教室で子供たちを指導する日もあるが、現役時代を知るファンが足を運んでくれることもあり、閉店間際になっても必ず店に戻るようにしている。親交のある元プロ野球選手もふらりと訪れ、カウンターで野球談義に花を咲かす。
■妻から手ほどき
故障に泣かされた経験から、「引退後のセカンドキャリアについては、現役時代から意識をしていた」。戦力外通告を受けた2カ月後には、東京・神田に共同経営者とともに焼き鳥店を出店。「タイミングが良かった」と振り返る。
支えてくれたのは、ファッションモデルでもある妻の琴菜(ことな)(36)だ。メールの返し方、言葉遣い、仕事の進め方…。一から「社会人」の手ほどきを受けた。
「当初は反発して言うことを聞かないこともあったが、そうするとうまくいかない。(妻の)意見を聞き入れるようになった」と笑う。
焼き鳥店は現在、共同経営者に任せているが、「社会人としての基礎が培われた」。その後、妻が立ち上げた会社を引き継ぎ、代表取締役に。アパレルブランド「LUCIA(エルーシャ)」を展開する。
絵心のあるロッテ時代の後輩に原案を頼んだというブランドのロゴは、自身が受けた右肘の靱帯(じんたい)再建手術(トミー・ジョン手術)の傷痕をモチーフにしたものだ。
飲食店とアパレルブランドを2本柱に、野球の解説、野球教室なども手掛ける多忙な日々。プロ野球時代に学んだ「準備の大切さ」が生きていると感じる。
例えば、店の料理の仕込みは、絶対に手を抜かない。「調理し、お客さまに料理を提供するまでを『試合』とすれば、仕込みは(準備運動の)ストレッチ。そこで手を抜くと、最後の最後で大きなズレになるから」
一方で、プロ野球選手のセカンドキャリアで一番邪魔になるものは「プライド」と即答。「野球をしているときは色々な人に応援してもらえる。自分の場合は妻がいたが、次のステージでも応援してもらえる人がいる環境作りが、早い段階でできるといい」と語る。
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大嶺祐太さん、開店祝いの花が沢山届く 中日時代のチームメイトからも…?
元中日・大嶺祐太さん「ウォーーーー!! 涌井さんからユニフォームが送られて来た」
大嶺祐太さんが語ります。