侍ジャパン・吉見一起コーチ「見過ごせない場面があった。中日・藤嶋健人投手が…」 → “苦言”を呈する

■2024.06.09 中日スポーツ

【吉見一起の目】『審判を敵にすると損』中日・藤嶋が見せた球審への不満に苦言 少年少女も大勢いる前でああいう態度を見せるべきではない


　見過ごせない場面があった。中日・藤嶋健人投手が登板した6回だ。2番・村林を中前打で出し、続く辰己への3球目。外角の変化球が「ボール」と判定された。この時、藤嶋は球審の判定への不満を態度で表した。

　藤嶋に限らず、今季の中日投手陣でこういうシーンをよく目にする。自分のため、家族のため、ファンのためにと、選手は気持ちが入っている。気迫を前面に出すタイプの投手もいる。仕方がない面もあるかもしれないが、審判も人間だ。印象は間違いなく悪くなる。隙を見せれば、一気に持っていかれる世界。勝負をするのは打者であり、審判ではない。

　私自身も若い時、判定に一貫性がないと感じ、球審に問いただしたことがあった。それを見ていた先輩の岩瀬仁紀さんから「審判を敵にすると損するぞ」と助言されたことがある。

　日曜日のバンテリンドームナゴヤには3万6000人を超える観客が訪れた。野球をしている少年少女も大勢いただろう。その前でああいう態度を見せてほしくない。今の中日には涌井という格好のお手本がいる。抑えても、打たれても感情を顔に出さず、淡々と投げている。プロとして立ち振る舞いもしっかりすべきだと思う。

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吉見一起さんが言及です。

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