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『福谷浩司 Be a Beast !』
きょうもちょっとした用件があり、ナゴヤ球場に行ってきました。せっかく球場に来たのですから、なにか取材をしたい、手ぶらでは帰りたくありません。と、思ったら福谷浩司選手の姿を見つけました。聞きたいことがあったんです。「福谷クン!」
わたしが聞きたかったのは「ボールの回転数と伸び、切れは関係があるのか」ということ。ボールの回転数が多ければ、空気抵抗が増して「伸び」が失われるのではないか。なぜ「スピンが効いた伸びのあるボール」のような表現が、野球解説などで公然と使われるのか。そんなモヤモヤしたものを、おそらくきちんと答えてくれるであろう福谷選手に聞いてみたかったんです。
簡単にブログでまとめきれる内容ではありません。ただ、一つ言えるのは「野球界で回転数論調が減ってきた」と福谷選手が感じていること。リリースポイント、入射角、回転効率、などなど…。とても興味深い話を聞かせてもらいました。指の力の強化ひとつとっても、その人の指の長さ(福谷選手は中指がかなり長いんです)によって全然違います。投球という行為が数値化され、複雑になっていることを痛感しました。
一方で、福谷選手が「最後は数値化されないもので勝負が決まる」と語るところが面白い。福谷選手は昨年11月下旬からアメリカで2週間、自主トレーニングを行いました。アメリカでの最大の収穫は、新聞などでも報じられていますが「ビースト(野獣)」です。現地スタッフから呼ばれていた「ビースト」というニックネーム。「野獣になれ!」というメッセージです。
ディズニー映画『美女と野獣』の話になりました。「イメージするのは作品の前半部分の野獣です。荒ぶった、人を寄せつけない」。普段に福谷選手とは全く反対、別人です。「野球、トレーニングはビーストで」。理論派右腕が行きついた答えが「ビースト」。「AIでも感情は読み取れない、最後は気持ちなんです」と。
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中日・福谷浩司投手、投手コーチに自らの起用法について希望を伝える
中日・福谷浩司投手「今年、もし自分が戦力外になっていたら、おそらく…」
最後は気持ちと語ります。