■2024.01.20 日本農業新聞
中日投手→イチゴ農家に〝コンバート〟 三ツ間卓也さん、横浜市で観光農園オープン
ベランダの家庭菜園が始まり
就農は家族が後押しした。新型コロナ禍でプロ野球の開幕が延期された20年、外出もままならない中、当時1歳の息子のためにベランダで家庭菜園を始めた。「おいしい」と言われたのがイチゴ。21年12月に引退を決断すると、妻は「好きなことをしてほしい」と勧めた。試合で疲れて帰宅しても、夢中で世話をする姿を見ていたという。
家族のために「最短で就農し、収入を得る道を探した」結果、神奈川県立の農大校・かながわ農業アカデミーを知り、同月中に出願。縁のなかった同県内に引っ越し、翌年4月から1年間学びつつ、経営計画書を練った。横浜市のイチゴ農家で実習も重ね、認定新規就農者にもなった。
ただ、農地探しが難航し、一時は就農を断念しそうにもなった。地権者に飛び込み訪問をしては断られ、数十軒回ってようやく借りられた。「元野球選手=お金持ちと見られ、本気で農業をやる気があるのかと思われた」。実際には、設備投資のために数千万円を借り入れ、一部は譲り受けたり、材料を安く仕入れて自作したりしてコストを抑えている。
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“三ツ間農園”の初日は…
中日・祖父江大輔投手「あの『代打・三ツ間』あるじゃないですか? あれは僕が出たかったですね」
三ツ間卓也さんが明かしました。