中日・米村明シニアディレクターが語る、明治大・上田希由翔への評価

■2023.10.19 スポーツナビ

敏腕スカウトが推す今ドラフト屈指のスラッガーは？　広陵・真鍋、ENEOS・度会…野手の注目株を徹底評価


　1週間後に迫っている2023年ドラフト会議。今年はなんと言っても“大学生投手”が大豊作という評判。高校生に目を向けると投打で金の卵がそろい、そして即戦力として上位指名が予想される社会人スラッガーにも注目が集まる。上位候補として挙がっている逸材を敏腕スカウトはどのように評価しているのか。広島東洋カープのスカウト統括部長・苑田聡彦氏と中日ドラゴンズのシニアディレクター・米村明氏が明かしてくれた。

　第2回は「野手編」。パワー自慢の長距離砲、トリプルスリーを狙える原石、アマ球界No.1捕手、守備のスペシャリストなどスカウトが目を光らせる逸材がずらり。苑田、米村両スカウトは上位候補の野手をどのように評価しているか？

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上田希由翔（明治大／183cm、93kg、右左）

苑田スカウト評
　飛ばす力があります。外の球を踏み込んで振れたらもっと打球も伸びると思います。守備は以前より安定してきました。プロでどのぐらいできるかは本人の取り組む姿勢次第。いいものは持っていますから、うちからメジャーに行った鈴木誠也（シカゴ・カブス）のように、練習また練習とやっていくといいと思います。

米村スカウト評
　愛産大三河高時代から見ていますが、ホームランを打てる打ち方をしています。ラインドライブがかかってホームランを打つし、芯に当たったときの破壊力はすごい。打球の上がり方も異常。大学JAPANの4番を打ちましたが、そこで満足せず、もっと上を目指して毎日ユニホームを泥だらけにして練習していけば、広いバンテリンドームでも20本、神宮球場だったら30～40本は打てるようになると思います。

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