中日・大島洋平が選んだ“最も嬉しかったヒット”「2000安打を決めた1本は印象的です。でも、それよりも…」

■2023.08.26 中日スポーツ

「オレ、大谷翔平からヒット打ったんだぜ」大島がプロ目指す長男に自慢したい1打 記憶に残る2000分の1 【中日】


　大島が選んだ最もうれしかった安打、2000分の1はどれか。「2000安打を決めた1本は印象的です。でも、それよりも…」。大谷から放った1本を挙げた。

　「一生自慢できますから。『オレ、大谷からヒット打ったことあるんだぜ』って。もちろん子どもにも言えます」

　10年前の記憶を呼び起こす。二刀流ルーキーとして注目されていた大谷と初めて対戦したのが2013年6月1日。「1番・中堅」で先発した大島は1回の第1打席こそ空振り三振に倒れたが、3回先頭での第2打席で149キロ速球を右翼線へはじき返した。

　「荒れてはいたけど真っすぐには力がありました。（打ったのは）カットボールですかね。イメージとそれほど変わらなかった」。その試合、チームは3―7で敗れ、大谷にとって記念すべきプロ初勝利を献上している。その後、大谷とは4度対戦して通算14打数2安打、打率1割4分3厘。希代の安打製造機も苦しんだ相手だった。

　海を渡った「OHTANI」と会話した記憶はない。久々に目にしたのは今年3月。ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に出場する侍ジャパンの大谷が中日との壮行試合のためバンテリンドームナゴヤを訪れたとき、一塁ベンチから打者・大谷の打撃練習を見ていたという。「化け物でした。同じ人間とは思えなかった。この球場で、あんなに飛ぶんだと思いながら眺めました」。見るという表現より眺めるが当てはまった。

　子連れでプロの門をたたいた。入団会見に同席した長男・慶士くんは中学2年になった。「野球をやっています。本人はプロ野球選手になるって言っています。一緒にグラウンドに立てたら、と思うこともあります」。

　大島の目標は45歳まで現役。慶士くんが高卒でプロの門をくぐるとするならあと5年。夢は大谷を打った父親と、その息子の竜共演となっている。

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