■2021.11.22 DELTAGRAPHSさん (@Deltagraphs) / Twitter
▼2021年投手WAR
WAR(Wins Above Replacement)【投手】
WAR(Wins Above Replacement)とは、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標である。同じ出場機会分を最小のコストで代替可能な控え選手(リプレイスメント・レベルの選手)が出場する場合に比べてどれだけチームの勝利数を増やしたかによって計算される。
打撃や守備に関する個別の評価指標はさまざまなものが存在するが、WARはそれらを統合することが最大の特徴である。それによりひとつの数字で対象の選手の貢献の総量を知ることができる。打撃が得意な選手と守備が得意な選手を比較することもできるし、能力が高いが出場機会の少ない選手と、能力は平凡だが出場機会が多い選手どちらの貢献度が高いかも比較できる。異なる守備位置の選手同士でも比較でき、セイバーメトリクスの貢献度評価指標としては究極的なものとされる。
数字は代替選手との対比で表されるため、ある選手のWARが4.0であればその選手を失って代替水準の選手を出場させるとチームは勝利を4つ失うだけの価値があるという意味である。目安として、平均的な選手が1年出場した場合のWARは2.0前後である。
投手の評価
WARにおける投手の評価は、守備から独立した失点率を表すtRAを用いる。tRAには下記のパークファクター補正を適用する。
PF補正値(tRA から減算)=(本拠地球場での対戦打席数÷総対戦打席数)×(本拠地試合での両軍合わせた tRA -それ以外の試合での両軍合わせた tRA)
投手の評価では平均との比較を経ずに直接代替水準との差を計算する。その際、多くのイニングを投げる必要がある先発投手(Starting Pitcher)と少ないイニングで済む救援投手(Relief Pitcher)とでは代替した際に増える失点が異なるため、先発起用と救援起用とでそれぞれ別個にRARを計算する。両者のRARを合算してRPWで除したものが投手のWARである。
SPRAR=(1.39×リーグ平均tRA-PF補正後tRA)÷9×(獲得アウト数÷3)
RPRAR=(1.34×リーグ平均tRA-PF補正後tRA)÷9×(獲得アウト数÷3)
WAR(投手)=(SPRAR+RPRAR)÷RPW
オリックス・山本由伸(23歳)
26試合 18勝5敗 防御率1.39
193回2/3 奪三振206 奪三振率9.57 与四死球42
WHIP0.85 被打率.182 K/BB5.15
WAR8.6
日本ハム・上沢直之(27歳)
24試合 12勝6敗 防御率2.81
160回1/3 奪三振135 奪三振率7.58 与四死球52
WHIP1.04 被打率.208 K/BB2.81
WAR5.2
ソフトバンク・マルティネス(31歳)
21試合 9勝4敗 防御率1.60
140回2/3 奪三振138 奪三振率8.83 与四死球43
WHIP1.04 被打率.214 K/BB3.63
WAR5.1
日本ハム・伊藤大海(24歳)
23試合 10勝9敗 防御率2.90
146回 奪三振141 奪三振率8.69 与四死球59
WHIP1.22 被打率.235 K/BB2.66
WAR4.7
中日・柳裕也(27歳)
26試合 11勝6敗 防御率2.20
172回 奪三振168 奪三振率8.79 与四死球44
WHIP1.01 被打率.215 K/BB4.10
WAR4.6
▼2021年投手WAR
2021年投手WAR
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) November 22, 2021
山本(B)8.6
上沢(F)5.2
マルティネス(H)5.1
伊藤(F)4.7
柳(D)4.6
宮城(B)4.0
早川(E)3.9
則本(E)3.8
田嶋(B)3.8
奥川(S)3.8https://t.co/ewE5bRE2pi(Class10以上で閲覧可)
WARの評価でも今季の山本由伸は頭二つ抜けていた https://t.co/5ZVDzBbRRs
投手WARとはhttps://t.co/jJ3bwNNVz4
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) November 22, 2021
WAR(Wins Above Replacement)【投手】
WAR(Wins Above Replacement)とは、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標である。同じ出場機会分を最小のコストで代替可能な控え選手(リプレイスメント・レベルの選手)が出場する場合に比べてどれだけチームの勝利数を増やしたかによって計算される。
打撃や守備に関する個別の評価指標はさまざまなものが存在するが、WARはそれらを統合することが最大の特徴である。それによりひとつの数字で対象の選手の貢献の総量を知ることができる。打撃が得意な選手と守備が得意な選手を比較することもできるし、能力が高いが出場機会の少ない選手と、能力は平凡だが出場機会が多い選手どちらの貢献度が高いかも比較できる。異なる守備位置の選手同士でも比較でき、セイバーメトリクスの貢献度評価指標としては究極的なものとされる。
数字は代替選手との対比で表されるため、ある選手のWARが4.0であればその選手を失って代替水準の選手を出場させるとチームは勝利を4つ失うだけの価値があるという意味である。目安として、平均的な選手が1年出場した場合のWARは2.0前後である。
投手の評価
WARにおける投手の評価は、守備から独立した失点率を表すtRAを用いる。tRAには下記のパークファクター補正を適用する。
PF補正値(tRA から減算)=(本拠地球場での対戦打席数÷総対戦打席数)×(本拠地試合での両軍合わせた tRA -それ以外の試合での両軍合わせた tRA)
投手の評価では平均との比較を経ずに直接代替水準との差を計算する。その際、多くのイニングを投げる必要がある先発投手(Starting Pitcher)と少ないイニングで済む救援投手(Relief Pitcher)とでは代替した際に増える失点が異なるため、先発起用と救援起用とでそれぞれ別個にRARを計算する。両者のRARを合算してRPWで除したものが投手のWARである。
SPRAR=(1.39×リーグ平均tRA-PF補正後tRA)÷9×(獲得アウト数÷3)
RPRAR=(1.34×リーグ平均tRA-PF補正後tRA)÷9×(獲得アウト数÷3)
WAR(投手)=(SPRAR+RPRAR)÷RPW
オリックス・山本由伸(23歳)
26試合 18勝5敗 防御率1.39
193回2/3 奪三振206 奪三振率9.57 与四死球42
WHIP0.85 被打率.182 K/BB5.15
WAR8.6
日本ハム・上沢直之(27歳)
24試合 12勝6敗 防御率2.81
160回1/3 奪三振135 奪三振率7.58 与四死球52
WHIP1.04 被打率.208 K/BB2.81
WAR5.2
ソフトバンク・マルティネス(31歳)
21試合 9勝4敗 防御率1.60
140回2/3 奪三振138 奪三振率8.83 与四死球43
WHIP1.04 被打率.214 K/BB3.63
WAR5.1
日本ハム・伊藤大海(24歳)
23試合 10勝9敗 防御率2.90
146回 奪三振141 奪三振率8.69 与四死球59
WHIP1.22 被打率.235 K/BB2.66
WAR4.7
中日・柳裕也(27歳)
26試合 11勝6敗 防御率2.20
172回 奪三振168 奪三振率8.79 与四死球44
WHIP1.01 被打率.215 K/BB4.10
WAR4.6
オリックス・山本由伸投手が2021年『沢村賞』を受賞 選考委員長・堀内恒夫さん「中日の柳裕也投手も良い投手だが、もう少し頑張っていけば沢村賞に手が届くところまで来るんではないかなと思う」
中日・柳裕也投手、最優秀防御率&最多奪三振の投手2冠タイトルを獲得!!!「上には上がいますので、さらにレベルアップできるよう頑張りたいです」
パ・リーグ先発投手が上位を占める中で柳投手もセではトップにランクイン。来季のさらなる飛躍に期待ですねぇ。