■2026.09.05 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』

…
若狭アナ:
「ビジターで弱い原因と対策を選手、コーチ、裏方さんに聞いてみた」。
ビジター成績。
一昨日時点で今シーズンも16勝39敗1分け借金23。
負けますねぇ。
さらに過去を調べて衝撃的でした。
中日ドラゴンズ、2013年のビジター成績が35勝35敗2分け5割だったんですね。
これを最後にですよ(笑)
今年からさかのぼること2014年まで13年連続ビジター負け越し。
13年も!
なかなかバンテリンドームナゴヤに来られないビジターでしか応援できないドラゴンズファンのみなさん、
本当に頭が下がりますよ。
ビジターで負けまくっております。
で、私、興味があって12球団調べてみるとですね、
ビジターで苦戦している球団、
広島、今年からさかのぼること8年連続でビジター負け越し。
ヤクルト、今年からさかのぼること5年連続でビジター負け越し。
で、パ・リーグも見てみたんですが、パ・リーグはですね、
直近の3年以内にビジター勝ち越しを必ず経験していて、
セ・リーグの他の3球団ですね、阪神、巨人、DeNA。
結局、パ・リーグ含めて中日、広島、ヤクルト以外の9球団は、
直近の3年以内にビジターちゃんと勝ち越しを経験しています。
だから、
いいですか、中日ドラゴンズってビジターの勝ち越しって
いつが最後かって言うと、2009年ですよ。
えぇ?
だからもう20年近くビジターで負けまくっているという12球団で、
もうぶっちぎりでビジターに弱いんです。
「これ、なんでなの?」と。
もうこれはもう研究対象の1つで、
私も興味津々で聞きました。
ビジター球場の応援を理由に挙げる人もいました。
ドラゴンズファンのビジターでの応援も当然、力になるんですが、
敵地での応援というのは守っている時に影響があるんですよね。
やりにくいんですよね。
で、この話って以前、「スポ音」でもしました。
英智さん、野本さん、
2010年のロッテとの日本シリーズを振り返ってもらった時に、
千葉マリンの応援が凄かった。
特にライトを守っていると、
もう背中から凄い地鳴りのような応援がずっと聞こえてくる。
試合後、ホテルに帰ってベッドに入っても頭の中でロッテの応援がよみがえってきたと。
つまり応援っていうのは、
当然、バンテリンでもね、
敵地でも、ドラゴンズファンが応援していて味方へのエールでもあるんですが、
プロ野球選手にとって、
ひっとしたらプロ野球選手に限らずかもしれません。
甲子園でのね、智弁和歌山のジョックロックもそうですけども、
応援っていうのは敵への圧力なんです。
ただ、でもこれって対策のしようあります?
「あの、すみません、ちょっと今、守っているんで静かにしてもらえませんか?」なんて言えませんよね。
しかもこれ12球団、敵地での応援が激しい、
それこそバンテリンドームでの応援も凄いですから、
きっとバンテリンに来ているドラゴンズ以外のチームもドラゴンズファンから圧力は感じているはずです。
環境を、ビジターならではの環境を原因に挙げる人もいました。
まぁ当然、名古屋から移動しなければいけない移動、練習時間の短さ、
そして練習後すぐ試合というスケジュール、
ブルペン、ロッカー、その他諸々設備がバンテリンドームと違うので
設備が劣っている球場もあるからその設備の差、あるいは球場の景色、
色々なことを原因に挙げる人もいましたが、
これも正直お互い様だし、対策らしい対策もないですよね。
例えば移動、これ阿部選手も話していましたし、
以前、この「スポ音」にゲストで来てくれた谷元さん、
日本ハムから中日に来た谷元さんも言っていましが、
中日ドラゴンズは正直、12球団の中で最も移動に恵まれていると言っても過言ではない、
日本の真ん中にありますから、
そして練習後すぐ試合というスケジュール、
これは12球団共通です。
ビジターはどこもそうです。
練習時間の短さ、確かに宿泊先のホテルで滞在する時間が長くて、
ビジター球場で練習しようと思っても、
当然、ホームのチームが長く使っていますから、
ビジター球団に割かれている時間というのは短い。
これも12球団共通ですし、
今もね、私、確かめたんですよ。
私が実況をしていたり、敵地にラジオのベンチリポーターで行っている時は、
よく横浜スタジアムなどでは3塁側のブルペンを使って、
そこは貸してくれますから。
そこで早出でティーバッティングなどをしていたんですけど、
「これって今でもしています?」って選手、コーチに聞いたら、
「これやっている」と。
だからホテルでずっとのんびりしているわけじゃなくて、
早出で3塁側のブルペンっていうすっごい狭いスペースなんだけれども、体を動かしている選手はいます。
対策を打っています。
球場設備の差といっても、ビジター球団にですね、
「すみません、もうちょっとロッカー綺麗にしていただいてよろしいですか?」
「もうちょっとブルペン広くしていただいていいですか?」と言ったところで、おそらく却下です。
で、実際にバンテリンドームも、1塁側と3塁側のブルペンとか、
お風呂の広さとか、ロッカーの快適さは若干違って、
3塁側のほうがやはりちょっと、劣っているというか、充実はしていないんですよね。
したがって、
これもビジター球団がややそういった設備で不利を感じるっていうのも共通なんです。
で、1つ、球場の景色ということに関しては、
月曜日に、これ休みですね、
移動した後、火・水・木がビジター球場だった場合、
月曜日にビジターの球場にお願いして球場を借りて、
ナイター練習をするのはありだと思います。
敵地でのナイターでの照明の具合などの景色に慣れると。
ただ、それは5月いっぱいまでだと思います。
6月以降は暑いので、選手をゆっくり休ませる、
コンディションを優先するべきだと思いますというコーチがいました。
そのほか、これもね、12球団一緒なんですけど、
「先攻っていうのがやっぱり不利だと思いますけどね」というルールそのものを挙げた人もいました。
野球は裏が有利、特に9回以降はサヨナラもあります。
だから先制点を取ることが大事になってくると思います。
特に1回の表が重要。
じゃあ、この対策と言ったって、打順なのか、
それこそ1,2,3番に誰を起用することなのか、
1回の表からどんどん仕掛けていくのか、采配なのか、
ビジターが先攻だなんて、これ12球団一緒ですよね。
結局、今回の私の取材でビジターに弱い理由、原因とその対策を「これだ」と言い切った人っていなかったんです。
中にはですね、ビジターが全然気にならないとか、
個人にとしてはビジターのほうが好きという選手もいたくらいなんですね。
で、そういった選手に「じゃあ、なんでチームとしてビジターでこんなにも負けていると思いますか?」と言うと、
明快な回答は得られませんでした。
「あれ?どうしようかな」と思って、そのほか、色々と人に話を聴くと、
長年ドラゴンズに携わっている2人の裏方さんの意見がしっくりきました。
今日の話は全部匿名でいきます、申し訳ありません。
裏方Aさん、
裏方Aさん:
ズバリ、慣れですよ、若狭さん、それは。
「あ~、ま、結局、慣れですか。慣れね。どうやって慣れればいいんでしょうね?」、
裏方Aさん:
それはね、メンバーの固定ですよ。
例えば野手8人中、5人でも6人でも同じメンバーが1年間出続ければ、
そのメンバーはビジター球場に慣れるはずです。
「まぁ、確かに」、
裏方Aさん:
で、重要なのは、そのメンバーが次の年も、
その次の年も出続ければ、
その5、6人は確実にビジター球場に慣れていきます。
「確かに」、
裏方Aさん:
固定には首脳陣の我慢も必要なんですよ。
ただ、選手があくまで実力でレギュラーを獲って、
他のヤツを寄せ付けないようにしないと、出続けないとダメです。
自然と固定されるようにならないとダメなんです。
「確かに落合ドラゴンズのレギュラーって、みんな自分でレギュラーを獲って、で、少々のケガを押してでも出続けたし、成績も残していたので他を寄せ付けませんでしたね」、
裏方Aさん:
そういうことです。
でも、その落合ドラゴンズの時代だってビジターでは苦戦しました。
だから、出たり出なかったりの選手や、
1年しか活躍できない選手の集まりでは、
いつまで経ってもビジターは難しいと思いますよ。
と。
すぐ調べました。
落合政権8年間、ビジター成績。2004年、2005年、2006年、2009年、4シーズンでビジター勝ち越しています。
で、残りの2007、2008、2010、2011年はビジター負け越し。
落合ドラゴンズ、なんか、もっとビジターで負けているイメージもあったんですが、
4年間、4シーズンは勝ち越しているんですね。
Bさんの意見。
裏方Bさん:
ビジターでやられている原因、僕は技術不足。
技術を体で覚えている選手が少ないからだと思います。
今はタイパ、タイムパフォーマンス、
タイパの時代で、
色んな情報がすぐ手に入って、すぐやってみて、
実際にすぐ上手くなります。
と。
これは選手の野球塾の話と共通しますね。
裏方Bさん:
それはそれでとても良いことです。
ただ、そこからの反復練習が少ないんです。
すぐ身につけたままの技術は、
慣れた環境では発揮できますが、
慣れない環境や緊張とか、
『なんとかしなきゃ』とか、色々なメンタルが入ったりすると狂ってしまうものなんです。
でも、身体で覚えた技術は、どんな環境でも、
ある程度のパフォーマンスは発揮できます。
「え?頭で理解して、すぐ身につけたままの技術と、そこから身体に染み込ませた技術では違うんですか?」、
裏方Bさん:
そうです。
例えばフィギュアスケートのジャンプってあるじゃないですか。
最初は練習の時に、あれ何度も何度も着地に失敗するんです。
この時、体の中で何が起きているかと言うと、
頭で考えているんじゃなくて、
当然、頭で整理していることもあります、意識もありますが、
ジャンプする度に体の中で神経が反応して、
神経が動いて触れて、
ある時ビタッと神経と神経が噛み合って着地できるんです。
最初は偶然なんです。
そこから何度も何度も反復して、
神経と神経が噛み合う頻度を高めて、
最終的に10回飛んで10回着地できるようになるんです。
頭じゃなくて、体の神経が勝手に噛み合う、
それが『体が覚える』ということなんです。
「ほう、そうなると少々環境が変わっても大丈夫?」、
裏方Bさん:
そうです。
でも、トップ選手になると、体に覚えさせた上で、
さらに色んな環境も試します。
早朝、昼、夜、夜中、いつでも曲が流れるとすぐ飛べるようにしたり、
飛ぶまでの準備の時間を極端に短くしたり、
国際大会で勝つために時差があろうが、環境が変わろうが、
パフォーマンスが落ちないように訓練するんです。
まずは今のドラゴンズの全ての選手も身体で覚えることですよ。
と。
ビジター対策、私なりの今回の取材の結論。
各選手が技術を反復練習で体に覚え込ませ、
1年間はもちろん、数年単位で出続けるようにならなければいけない。
つまり、タフな選手がチーム内で増えることが一番のビジター対策。
それって結局、強いチームってことなんですよね。
ビジターに負けるから弱いんじゃなくて、弱いからビジターに負けるんです。
ちなみに冒頭で紹介したヤクルト、
5年連続ビジター負け越しなんですが、
最後、ビジターの勝ち越しは2021年でした。
この年ヤクルト優勝しています。
興味深いのは広島。
このところ8年連続ビジター負け越しているんですが、
最後のビジター勝ち越しが2018年。
そうです、広島は優勝しているんです。
おそらく今年も優勝するであろう、
連覇を達成するであろう阪神タイガースは、
今年も去年もビジター勝ち越し。
3連覇を達成するであろうソフトバンクは、今年も去年も一昨年もビジター勝ち越しなんです。
大事だからもう一度言います。
ビジターに負けるから弱いんじゃなくて、弱いからビジターに負けるんです。
ビジター対策は、タフな選手を数多く作ることだと思います。
『若狭敬一のスポ音』

明日の「スポ音」コラムは「ビジターに弱い原因と対策を選手、コーチ、裏方さんに聞いてみた」と題して語ります。今年も現時点で16勝39敗1分と負け越しているドラゴンズ。2013年の勝率5割を最後になんと13年連続負け越し。勝ち越しは2009年が最後。こんな球団はありません。ぜひ、お聞きください!
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) September 4, 2026
…
若狭アナ:
「ビジターで弱い原因と対策を選手、コーチ、裏方さんに聞いてみた」。
ビジター成績。
一昨日時点で今シーズンも16勝39敗1分け借金23。
負けますねぇ。
さらに過去を調べて衝撃的でした。
中日ドラゴンズ、2013年のビジター成績が35勝35敗2分け5割だったんですね。
これを最後にですよ(笑)
今年からさかのぼること2014年まで13年連続ビジター負け越し。
13年も!
なかなかバンテリンドームナゴヤに来られないビジターでしか応援できないドラゴンズファンのみなさん、
本当に頭が下がりますよ。
ビジターで負けまくっております。
で、私、興味があって12球団調べてみるとですね、
ビジターで苦戦している球団、
広島、今年からさかのぼること8年連続でビジター負け越し。
ヤクルト、今年からさかのぼること5年連続でビジター負け越し。
で、パ・リーグも見てみたんですが、パ・リーグはですね、
直近の3年以内にビジター勝ち越しを必ず経験していて、
セ・リーグの他の3球団ですね、阪神、巨人、DeNA。
結局、パ・リーグ含めて中日、広島、ヤクルト以外の9球団は、
直近の3年以内にビジターちゃんと勝ち越しを経験しています。
だから、
いいですか、中日ドラゴンズってビジターの勝ち越しって
いつが最後かって言うと、2009年ですよ。
えぇ?
だからもう20年近くビジターで負けまくっているという12球団で、
もうぶっちぎりでビジターに弱いんです。
「これ、なんでなの?」と。
もうこれはもう研究対象の1つで、
私も興味津々で聞きました。
ビジター球場の応援を理由に挙げる人もいました。
ドラゴンズファンのビジターでの応援も当然、力になるんですが、
敵地での応援というのは守っている時に影響があるんですよね。
やりにくいんですよね。
で、この話って以前、「スポ音」でもしました。
英智さん、野本さん、
2010年のロッテとの日本シリーズを振り返ってもらった時に、
千葉マリンの応援が凄かった。
特にライトを守っていると、
もう背中から凄い地鳴りのような応援がずっと聞こえてくる。
試合後、ホテルに帰ってベッドに入っても頭の中でロッテの応援がよみがえってきたと。
つまり応援っていうのは、
当然、バンテリンでもね、
敵地でも、ドラゴンズファンが応援していて味方へのエールでもあるんですが、
プロ野球選手にとって、
ひっとしたらプロ野球選手に限らずかもしれません。
甲子園でのね、智弁和歌山のジョックロックもそうですけども、
応援っていうのは敵への圧力なんです。
ただ、でもこれって対策のしようあります?
「あの、すみません、ちょっと今、守っているんで静かにしてもらえませんか?」なんて言えませんよね。
しかもこれ12球団、敵地での応援が激しい、
それこそバンテリンドームでの応援も凄いですから、
きっとバンテリンに来ているドラゴンズ以外のチームもドラゴンズファンから圧力は感じているはずです。
環境を、ビジターならではの環境を原因に挙げる人もいました。
まぁ当然、名古屋から移動しなければいけない移動、練習時間の短さ、
そして練習後すぐ試合というスケジュール、
ブルペン、ロッカー、その他諸々設備がバンテリンドームと違うので
設備が劣っている球場もあるからその設備の差、あるいは球場の景色、
色々なことを原因に挙げる人もいましたが、
これも正直お互い様だし、対策らしい対策もないですよね。
例えば移動、これ阿部選手も話していましたし、
以前、この「スポ音」にゲストで来てくれた谷元さん、
日本ハムから中日に来た谷元さんも言っていましが、
中日ドラゴンズは正直、12球団の中で最も移動に恵まれていると言っても過言ではない、
日本の真ん中にありますから、
そして練習後すぐ試合というスケジュール、
これは12球団共通です。
ビジターはどこもそうです。
練習時間の短さ、確かに宿泊先のホテルで滞在する時間が長くて、
ビジター球場で練習しようと思っても、
当然、ホームのチームが長く使っていますから、
ビジター球団に割かれている時間というのは短い。
これも12球団共通ですし、
今もね、私、確かめたんですよ。
私が実況をしていたり、敵地にラジオのベンチリポーターで行っている時は、
よく横浜スタジアムなどでは3塁側のブルペンを使って、
そこは貸してくれますから。
そこで早出でティーバッティングなどをしていたんですけど、
「これって今でもしています?」って選手、コーチに聞いたら、
「これやっている」と。
だからホテルでずっとのんびりしているわけじゃなくて、
早出で3塁側のブルペンっていうすっごい狭いスペースなんだけれども、体を動かしている選手はいます。
対策を打っています。
球場設備の差といっても、ビジター球団にですね、
「すみません、もうちょっとロッカー綺麗にしていただいてよろしいですか?」
「もうちょっとブルペン広くしていただいていいですか?」と言ったところで、おそらく却下です。
で、実際にバンテリンドームも、1塁側と3塁側のブルペンとか、
お風呂の広さとか、ロッカーの快適さは若干違って、
3塁側のほうがやはりちょっと、劣っているというか、充実はしていないんですよね。
したがって、
これもビジター球団がややそういった設備で不利を感じるっていうのも共通なんです。
で、1つ、球場の景色ということに関しては、
月曜日に、これ休みですね、
移動した後、火・水・木がビジター球場だった場合、
月曜日にビジターの球場にお願いして球場を借りて、
ナイター練習をするのはありだと思います。
敵地でのナイターでの照明の具合などの景色に慣れると。
ただ、それは5月いっぱいまでだと思います。
6月以降は暑いので、選手をゆっくり休ませる、
コンディションを優先するべきだと思いますというコーチがいました。
そのほか、これもね、12球団一緒なんですけど、
「先攻っていうのがやっぱり不利だと思いますけどね」というルールそのものを挙げた人もいました。
野球は裏が有利、特に9回以降はサヨナラもあります。
だから先制点を取ることが大事になってくると思います。
特に1回の表が重要。
じゃあ、この対策と言ったって、打順なのか、
それこそ1,2,3番に誰を起用することなのか、
1回の表からどんどん仕掛けていくのか、采配なのか、
ビジターが先攻だなんて、これ12球団一緒ですよね。
結局、今回の私の取材でビジターに弱い理由、原因とその対策を「これだ」と言い切った人っていなかったんです。
中にはですね、ビジターが全然気にならないとか、
個人にとしてはビジターのほうが好きという選手もいたくらいなんですね。
で、そういった選手に「じゃあ、なんでチームとしてビジターでこんなにも負けていると思いますか?」と言うと、
明快な回答は得られませんでした。
「あれ?どうしようかな」と思って、そのほか、色々と人に話を聴くと、
長年ドラゴンズに携わっている2人の裏方さんの意見がしっくりきました。
今日の話は全部匿名でいきます、申し訳ありません。
裏方Aさん、
裏方Aさん:
ズバリ、慣れですよ、若狭さん、それは。
「あ~、ま、結局、慣れですか。慣れね。どうやって慣れればいいんでしょうね?」、
裏方Aさん:
それはね、メンバーの固定ですよ。
例えば野手8人中、5人でも6人でも同じメンバーが1年間出続ければ、
そのメンバーはビジター球場に慣れるはずです。
「まぁ、確かに」、
裏方Aさん:
で、重要なのは、そのメンバーが次の年も、
その次の年も出続ければ、
その5、6人は確実にビジター球場に慣れていきます。
「確かに」、
裏方Aさん:
固定には首脳陣の我慢も必要なんですよ。
ただ、選手があくまで実力でレギュラーを獲って、
他のヤツを寄せ付けないようにしないと、出続けないとダメです。
自然と固定されるようにならないとダメなんです。
「確かに落合ドラゴンズのレギュラーって、みんな自分でレギュラーを獲って、で、少々のケガを押してでも出続けたし、成績も残していたので他を寄せ付けませんでしたね」、
裏方Aさん:
そういうことです。
でも、その落合ドラゴンズの時代だってビジターでは苦戦しました。
だから、出たり出なかったりの選手や、
1年しか活躍できない選手の集まりでは、
いつまで経ってもビジターは難しいと思いますよ。
と。
すぐ調べました。
落合政権8年間、ビジター成績。2004年、2005年、2006年、2009年、4シーズンでビジター勝ち越しています。
で、残りの2007、2008、2010、2011年はビジター負け越し。
落合ドラゴンズ、なんか、もっとビジターで負けているイメージもあったんですが、
4年間、4シーズンは勝ち越しているんですね。
Bさんの意見。
裏方Bさん:
ビジターでやられている原因、僕は技術不足。
技術を体で覚えている選手が少ないからだと思います。
今はタイパ、タイムパフォーマンス、
タイパの時代で、
色んな情報がすぐ手に入って、すぐやってみて、
実際にすぐ上手くなります。
と。
これは選手の野球塾の話と共通しますね。
裏方Bさん:
それはそれでとても良いことです。
ただ、そこからの反復練習が少ないんです。
すぐ身につけたままの技術は、
慣れた環境では発揮できますが、
慣れない環境や緊張とか、
『なんとかしなきゃ』とか、色々なメンタルが入ったりすると狂ってしまうものなんです。
でも、身体で覚えた技術は、どんな環境でも、
ある程度のパフォーマンスは発揮できます。
「え?頭で理解して、すぐ身につけたままの技術と、そこから身体に染み込ませた技術では違うんですか?」、
裏方Bさん:
そうです。
例えばフィギュアスケートのジャンプってあるじゃないですか。
最初は練習の時に、あれ何度も何度も着地に失敗するんです。
この時、体の中で何が起きているかと言うと、
頭で考えているんじゃなくて、
当然、頭で整理していることもあります、意識もありますが、
ジャンプする度に体の中で神経が反応して、
神経が動いて触れて、
ある時ビタッと神経と神経が噛み合って着地できるんです。
最初は偶然なんです。
そこから何度も何度も反復して、
神経と神経が噛み合う頻度を高めて、
最終的に10回飛んで10回着地できるようになるんです。
頭じゃなくて、体の神経が勝手に噛み合う、
それが『体が覚える』ということなんです。
「ほう、そうなると少々環境が変わっても大丈夫?」、
裏方Bさん:
そうです。
でも、トップ選手になると、体に覚えさせた上で、
さらに色んな環境も試します。
早朝、昼、夜、夜中、いつでも曲が流れるとすぐ飛べるようにしたり、
飛ぶまでの準備の時間を極端に短くしたり、
国際大会で勝つために時差があろうが、環境が変わろうが、
パフォーマンスが落ちないように訓練するんです。
まずは今のドラゴンズの全ての選手も身体で覚えることですよ。
と。
ビジター対策、私なりの今回の取材の結論。
各選手が技術を反復練習で体に覚え込ませ、
1年間はもちろん、数年単位で出続けるようにならなければいけない。
つまり、タフな選手がチーム内で増えることが一番のビジター対策。
それって結局、強いチームってことなんですよね。
ビジターに負けるから弱いんじゃなくて、弱いからビジターに負けるんです。
ちなみに冒頭で紹介したヤクルト、
5年連続ビジター負け越しなんですが、
最後、ビジターの勝ち越しは2021年でした。
この年ヤクルト優勝しています。
興味深いのは広島。
このところ8年連続ビジター負け越しているんですが、
最後のビジター勝ち越しが2018年。
そうです、広島は優勝しているんです。
おそらく今年も優勝するであろう、
連覇を達成するであろう阪神タイガースは、
今年も去年もビジター勝ち越し。
3連覇を達成するであろうソフトバンクは、今年も去年も一昨年もビジター勝ち越しなんです。
大事だからもう一度言います。
ビジターに負けるから弱いんじゃなくて、弱いからビジターに負けるんです。
ビジター対策は、タフな選手を数多く作ることだと思います。
中日スポーツ「低迷期に入ってからはもちろん、常勝だった時期ですら、ドラゴンズの前に立ちふさがってきたのが屋外球場」「僕が知る限り、その理由を本気で解明しようとした人はいない。だから、いつまでたっても解決しないのだ」
中日ドラゴンズ、ビジター成績が…
ビジターについて取材です。











