中日ドラフト5位・新保茉良、野球に嫌気がさした時でも前を向けた理由は…

■2025.12.20 中日スポーツ

新保茉良、野球人生の原点は自宅にあり 壁に無数の穴、ベコベコの床、スナップ鍛えた天井スロー「一番の武器の守備でGG賞を」


　生粋の野球小僧。だが、投げ出しそうになった瞬間は何度もある。広島・瀬戸内高では兄の幻影に苦悩した。同校を2018年センバツ出場に導き、開会式で選手宣誓を務めた利於さんと比較され、「誰も自分を見てくれない」と嫌気がさした。東北福祉大ではメンバー入りしながらも2週間の関東遠征中では、ほぼ出場機会がなかった。ベンチで試合を眺める日々を過ごすうちに「野球が嫌いになった」と同大学の山路哲生監督に退部を願い出た。それでも、周囲の言葉で踏みとどまれた。高校時代は母・里枝さん（49）が電話越しにかけてくれた「茉良は茉良でしょ」の言葉に前を向けた。大学時代は、同学年の仲宗根皐主将と、ともに中日入りするドラフト2位・桜井が必死に引き留めてくれた。「今も野球が好きでいられるのは、家族や球友に恵まれたから」という。

　「お世話になった方々への感謝の気持ちを持ってやっていきたい。一番の武器の守備でゴールデングラブ賞をとりたい」

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新保選手が語ります。

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