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森繁和さんが「今にして思えば、私も落合さんに試されていたのかもしれない」と振り返った出来事

落合博満
落合博満


■2025.11.12 スポーツナビ




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落合ドラゴンズの名参謀・森繁和氏が明かす中日黄金期の幕開け 「10パーセントの底上げで優勝」の真意


 コーチ人事が決まった後、監督とコーチ陣で温泉に行ったことがあった。このときのメンバーは私と高代、佐藤さん、石嶺など合計8人。そこに中日OBのコーチ陣は呼ばれなかった。それは落合さんが外部に情報が漏れることを嫌がっていたからだ。中日OBは口が軽い、信用できないとかそういうことではない。東海テレビやCBC、中日新聞も含めて地元メディアとの結びつきが強い人間が多かったので、自分が解説者時代にお世話になっていたメディアから「ちょっと教えてくださいよ」と言われれば「ここだけの話だぞ」とついつい喋りたくなってしまうもの。そういう光景を落合さんは中日時代に見てきていたのだろう。だから中日のOB陣は呼ばれなかったのだ。

 開幕投手を決めたのもこのときだ。みんなで温泉に入っていて、たまたま落合さんと二人になったタイミングがあった。「開幕投手だけ俺が決めていいか?」と言うから、「まだ練習も見ていないのに何を言っているんだろう?」と思ったが(笑)。そうしたら「川崎(憲次郎)で行く」と言う。中日に移籍してから一試合も投げていなかった川崎をどこかで引退させなければいけない、見切りをつけなければいけない時期に来てはいた。かといって大事な終盤に一軍に上げて引退させるかどうかを決めるわけにはいかない。だから、それをするのであれば開幕戦が一番良いというのはある。開幕投手に任命して「ここで投げられないようだったら引退だぞ」ということを落合さんはしたかったのだろう。それは私もありだと思った。

 もう一つ思ったのは「いきなり開幕戦で捨てゲームをやるんだな」ということ。開幕戦の相手は広島で、開幕投手は間違いなくエースの黒田博樹が来ることが予想できた。開幕投手が川崎なら黒田に川上憲伸や山本昌をぶつけなくて済む。一番計算できる憲伸を三戦目に持っていって最悪でも1勝2敗で終わりたいという計算もあったはずだ。

 開幕投手・川崎。これはこの旅館に来ていたコーチ陣の中でも知らされたのは私だけ。もちろん「誰にも言うなよ」と釘を刺されたから川崎以外には一切話さなかった。今にして思えば、私も落合さんに試されていたのかもしれない。


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当時のことを明かしました。

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