
■2025.11.18 RadiChubu-ラジチューブ-
川上憲伸が明かす井端弘和の“間”。マウンドで見せた絶妙な気配り
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マウンドに残る最後のひとり
2002年の東京ドームでの読売ジャイアンツ戦、川上さんがノーヒットノーランを達成した試合でも、井端さんの配慮が光っていました。
マウンドを横切る時、声をかければ川上さんは完全に意識してしまう。意識しすぎている様子なら、あえて声をかけずに近づくだけ。そんな絶妙な判断をしていたそうです。
ピンチの時にマウンドに集まる場面でも同様です。キャッチャーが間を取りに来ただけという時は、井端さんは空気を読んで「詰まらせてゲッツーだ」などの具体的なアドバイスをしていました。
「思い出してみると、マウンドから散る時、意外と一番最後が井端が多いんですよ」
プレートの横にあるロジンバッグを触り、さらに間を作りながら走って戻る。こういったことが一番できる選手だったと川上さんは振り返ります。
ピッチャーの心理を読む名手
ピッチャーは不安になると野手と目が合わなくなるといいます。元気な時は野手と目を合わせていろいろやり取りをするものの、不安になってくると前ばかりを向くようになり、後ろを見る機会が減ってくるそうです。
前ばかり見ていると完全に周りが見えなくなり、呼吸も自分のペースではない速さになってしまいます。そんな時、井端さんが「ちょっとポジションこうだよ」と声をかけてくれることで、川上さんは後ろを向くことができ、落ち着きを取り戻せたといいます。
井端さんはそういうことができる選手でした。
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川上憲伸さんが振り返りました。



