2023年2月22日…中日・岡田俊哉「痛くて寝られない」「何回かウトウトして落ちそうやけど、ビビって目が覚めちゃう」

■2025.09.20 中日スポーツ

「痛くて寝られない」 引退の中日・岡田俊哉、右大腿骨骨折の絶望、そして復活… 左腕を支えていたもの【番記者メモ】


　全然時間が過ぎていかない。病室で1人。夜がとてつもなく長かった。「痛くて寝られない」。岡田からスマホにメッセージが来たのは2023年2月22日から日付が変わろうかというときだった。その10時間前、登板中に右大腿（だいたい）骨を骨折という大けがを負った。

　「何回かウトウトして落ちそうやけど、ビビって目が覚めちゃう」

　モルヒネを打っていても、痛みは治まらない。意識はもうろう。眠ってしまったら、そのまま目覚めないのではないかという恐怖が迫る。何ターンかやりとりをしている途中、岡田が冗談を飛ばすこともあった。けれどすぐに現実に引き戻された。「空元気でも出さないとつらいんですよ。現実は絶望ですから。まあ過去は帰ってこないんで前見るしかないんですけどね」

　その後、医師から折れた大腿骨が大動脈を傷つけていたら命がなかったと告げられた。本人から直後のエックス線の画像を見せてもらったことがある。この後にどうやったら歩けるようになったのか想像がつかないほどひどい折れ方だった。生きていることが奇跡なのに、歩くこと、走ることができるようになり、ついには再びプロ野球選手にまでなった。

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岡田投手からのメッセージです。

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