中日・中田翔、高校1年時の甲子園デビュー戦について振り返る「頭の中は…」

■2025.09.15 中日スポーツ

野球人として育んでくれた場所…中日・中田翔が甲子園へ1日限りの“里帰り”「もうきょうで終わりやから…」


　春日部共栄との1回戦で、打って決勝アーチを描き、投げては5回途中から1失点。16歳の少年が、漫画から飛び出してきたかのような活躍で、乱戦にケリをつけた。

　「いや頭の中は真っ白。めちゃくちゃ緊張してよく覚えてないんですよ。あんなにたくさんのお客さんの前で野球をやったのは、初めてだったから」

　計3度出場し、4本塁打を打った。プロでも何度も戦ったが、高校時代の甲子園とは「違うと思う」。同じ球場であって、同じではない。中田は力説した。

　「甲子園はすごく特別な場所。歓声は特別なものがあるし、よく響く。本当に鳥肌立ちましたもん。そんな力がある。そして力を引き出してくれる。僕の名前をいろんな人が呼んでくれ、覚えてくれた。特別な思いがありますよね」

　彼は内野を歩き、外野の芝生を走り、最後に打った。「野球の全てを知った場所」との名残を、彼なりに惜しんでいたのだ。「もうきょうで終わりやから…」。そのつぶやきは、自分に言い聞かせているようにも聞こえた。引退セレモニーまであと5日。中田を見られる時間が、また減った。

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中日・細川成也「20本は打ちたいけど、最近は状態が（良くない）」 → 中田翔「あいつの実力なら…」

中日・中田翔、“サプライズ”に感謝

中田翔選手の思いです。

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