
■2025.09.13 RadiChubu-ラジチューブ-
川上憲伸「11連勝中、自分だけ勝てなかった」1999年優勝の複雑な心境
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胴上げの瞬間への準備
優勝への期待が高まる中、川上さんは岩瀬仁紀さんや福留孝介さんらと、ある作戦を立てていました。
胴上げの写真は一生残るものの、輪の中に入ると埋もれて見えなくなってしまう。そこで、写真の位置やカメラワークを計算しながら、ジャンプしてアピールしようと決めていたのです。
作戦の第一のポイントは、宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手がいるマウンドに先頭切って行くことでした。出遅れてしまうと目立たなくなるため、誰よりも早くマウンドに到着し、輪の中には入らず外側でアピールすることを目指したといいます。
「アップシューズ履き替えましたもん。走りやすいやつに」
神宮球場のダグアウトフェンスの乗り越え方まで研究していました。足だけではつまずく恐れがあるため、腕も使って飛び越える方法を、体育の跳び箱のように何度も確認していたといいます。
チームの11連勝という快進撃の中、自分だけが勝ち星を挙げられなかったという複雑な思い。それでも仲間たちと全力で駆けつけた胴上げの瞬間。プロ2年目の川上さんにとって、ほろ苦くも忘れられない優勝の記憶でした。
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川上憲伸さん「助っ人を含めて、『使えたらラッキー』ぐらいの選手だった人がレギュラーとして出てる。その人たちが普通に成績を出しているということが起きてますよね」
川上憲伸さん、当時の中日・星野仙一監督が常に強調していたことを明かす「ピッチャーは…」
川上憲伸さんが明かしました。