彦野利勝さん、中日・大野雄大の投球について言及する

■2025.06.27 中日スポーツ

【彦野利勝の目】大野雄大の投球術を称賛「ああいう攻め方は見え見えかもしれないけど…」4回のピンチで好調・大盛の腰を引かせて打ち取る


　「正直きょう、雄大に聞いたら『全然ダメでした』と言うと思いますが、結果論になりますけど本当に粘り強く投げていました」とたたえた。

　「どれが良かったという球がきょうはなかったですからね。真っすぐが浮いてしまう。ツーシーム系はすっぽ抜けたり、たたきつけたりのどっちかで制球がきかない。唯一カット気味の曲がり球が投げられたのでなんとかなったが、本来得意な球種ではない。受ける石伊も大変だったのではないかと思います」とルーキー捕手の苦労をねぎらう。

　本調子ではない中で、何とか打者を封じる手段はないのか。彦野さんは4回2死一、二塁で打率3割超えで好調な大盛を打ち取ったシーンがヒントになると語る。この場面で大野は左打者の大盛への外角でカウント1―1とし、3球目に内角のツーシームでファウルを打たせた。続く4球目は外角へのフォーク。大盛は外角へのフォークに腰を引いたようなスイングで力のない遊飛に倒れた。

　「ああいう攻め方は見え見えかもしれないけど、バッターには結構効くんです。調子のいいバッターでもああなるわけですから。やはりインコースというのはある程度使っていかないといけない。ストライクでなくてもいいからインコースを見せておけば外の真っすぐ、カットボールが生きてくる」と話す。

　これから暑くなる夏場に向け、修正するのは「やっぱりもう1回真っすぐですね」と彦野さん。「雄大の何が一番いい球かといったら真っすぐですから。右打者へのクロスの真っすぐをしっかり投げられるようになれば、もっとイニングも投げられるはずです」と次回登板での投球に期待した。

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彦野利勝さんが評価です。

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