
■2025.03.08 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』

…
『森野将彦一軍打撃兼作戦コーチに気になることを聞いてみた』
若狭アナ:
「盗塁が増えてるのはなぜですか?」。
今、6試合で、
9個、オープン戦12球団で最も多い。
用意していた、想像していた答えは、
「選手の盗塁技術が高まった」とかね、
「足のスペシャリストのコーチがいるから」とかね、
まぁそういうことかなと思ったら、
答えはこうでした。
森野コーチ:
今年のキャンプ中、首脳陣でよく話し合ったのですが、
多く話し合ったテーマの1つが、
「盗塁とはなんぞや」だったからだと思います。
と。
これちょっとわけが分からなかったんですよね。
「えっ!?選手じゃなくて、コーチ同士の議論の結果、盗塁が増える?どういうこと?」と。
キャンプ中、本当に色々、
まさに野球偏差値の高いコーチのみなさん、
監督を含めて首脳陣は盗塁について色々と議論をしたと。
森野コーチ:
まずリスクは、
盗塁失敗というのは攻撃の中で勢いを止める最悪なプレーの1つで、
避けたいプレー。
そもそも盗塁っていうのは普通にやると、
足が速い選手でも基本的にはアウトになるようにできているプレイだから、
最も試合中、やみくもに出してはいけないサインだと。
これもみんな共通認識としてあるわけです。
ただ、メリットもある。
勢いもつきますし、
何と言っても相手にプレッシャーをかけられる。
バッテリーだけではなくて、内野手に余計なことを考えさせることで、
打球への対応が、ほんの0,何秒遅れる。
そのわずかな遅れがヒットに繋がったり、
あるいはゲッツーのところがゲッツーじゃなくなったりするわけですよね。
で、去年まではメリットよりもリスクを重視していたので、あまり動きませんでした。
ただ、今年はタイミングを見極めて走ろうよ、
相手にプレッシャーをかけようよとなったんです。
でも単純に盗塁のサインを出せる選手というのは限られている。
例えば岡林、福永、村松、樋口、尾田くらいです。
大事なのはタイミング。
ピッチャーのクセはもちろん、牽制球や変化球を投げるタイミングに傾向はないのか?
3-2というフルカウントは、ノーアウト、1アウトでも走るべきかどうか?
得点とか、イニングとか、
あるいは1,3塁という状況とか、
色々な局面でどういうふうに今年は足を絡めていくかを色々とコーチが話し合って、
共通認識をみなさん持った上で選手に指導をしていった。
「こういう考えで今年は行きますよ」と伝えた。
と。
これがねコーチ同士で足並み揃えていないと、
1人ひとりが盗塁の考え方というか、盗塁感があるわけですよ。
それをみんながみんな言っていくとバラバラの可能性があるんですよね。
「盗塁というのは、やっぱりやっちゃいけないんだよ、これ」って言う人もいれば、
「いや、盗塁こそやらなきゃいけないんだよ、足絡めなきゃいけないんだよ」と、言うことがみんなバラバラだと。
今年のドラゴンズはどこへ向かうのという話になるので、
とにかくキャンプ中、コーチ同士がしっかり話をして、
細かいデータとかもみんな一応、頭に入れて、
それを選手に伝えてるということなんですよね。
で、
森野コーチ:
実際に僕たちベンチにいる人間は、
一塁ランナーとか二塁ランナーに何も言えませんから。
と。
確かにそうですよね。
だから言えることって、
ギリギリ、一塁コーチャーズボックスにいる堂上コーチが一塁ランナーに耳打ちするくらいのことです。
でも、あの堂上コーチが一塁ランナーにメッセージを送ってることというのが、
一応、今シーズンのドラゴンズの共通認識を入れているわけですよね。
具体的にここまであまり言っちゃいけないんですけど、
盗塁には「行くな」というサインと、
「ここで行け」というディスボールサインというサイン、
「このボールで行きなさい」というサインと、
「この局面はいつでも行ってもいいですよ」というグリーンライトと、だいたい3つあるんですけども、
今年はこのグリーンライトが発動をする場面がちょっと多くなったということなので、
今の盗塁9つに結びついているであろうし、
結構、意外な場面で、意外なダブルスチールとかを仕掛けるのも、
これは「今年のドラゴンズこう行きましょうね」という共通認識がキャンプ中に首脳陣の間でしっかりできていて、
それが選手に伝わっているということです。
『若狭敬一のスポ音』

明日の「スポ音」コラムは「森野将彦一軍打撃兼作戦コーチに気になることを聞いてみた」です。作戦コーチの仕事は?オープン戦で盗塁が増えている理由は?開幕一軍メンバーや打順は決まりつつある?などなど。12時20分からです。ぜひお聞きください!
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) March 7, 2025
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『森野将彦一軍打撃兼作戦コーチに気になることを聞いてみた』
若狭アナ:
「盗塁が増えてるのはなぜですか?」。
今、6試合で、
9個、オープン戦12球団で最も多い。
用意していた、想像していた答えは、
「選手の盗塁技術が高まった」とかね、
「足のスペシャリストのコーチがいるから」とかね、
まぁそういうことかなと思ったら、
答えはこうでした。
森野コーチ:
今年のキャンプ中、首脳陣でよく話し合ったのですが、
多く話し合ったテーマの1つが、
「盗塁とはなんぞや」だったからだと思います。
と。
これちょっとわけが分からなかったんですよね。
「えっ!?選手じゃなくて、コーチ同士の議論の結果、盗塁が増える?どういうこと?」と。
キャンプ中、本当に色々、
まさに野球偏差値の高いコーチのみなさん、
監督を含めて首脳陣は盗塁について色々と議論をしたと。
森野コーチ:
まずリスクは、
盗塁失敗というのは攻撃の中で勢いを止める最悪なプレーの1つで、
避けたいプレー。
そもそも盗塁っていうのは普通にやると、
足が速い選手でも基本的にはアウトになるようにできているプレイだから、
最も試合中、やみくもに出してはいけないサインだと。
これもみんな共通認識としてあるわけです。
ただ、メリットもある。
勢いもつきますし、
何と言っても相手にプレッシャーをかけられる。
バッテリーだけではなくて、内野手に余計なことを考えさせることで、
打球への対応が、ほんの0,何秒遅れる。
そのわずかな遅れがヒットに繋がったり、
あるいはゲッツーのところがゲッツーじゃなくなったりするわけですよね。
で、去年まではメリットよりもリスクを重視していたので、あまり動きませんでした。
ただ、今年はタイミングを見極めて走ろうよ、
相手にプレッシャーをかけようよとなったんです。
でも単純に盗塁のサインを出せる選手というのは限られている。
例えば岡林、福永、村松、樋口、尾田くらいです。
大事なのはタイミング。
ピッチャーのクセはもちろん、牽制球や変化球を投げるタイミングに傾向はないのか?
3-2というフルカウントは、ノーアウト、1アウトでも走るべきかどうか?
得点とか、イニングとか、
あるいは1,3塁という状況とか、
色々な局面でどういうふうに今年は足を絡めていくかを色々とコーチが話し合って、
共通認識をみなさん持った上で選手に指導をしていった。
「こういう考えで今年は行きますよ」と伝えた。
と。
これがねコーチ同士で足並み揃えていないと、
1人ひとりが盗塁の考え方というか、盗塁感があるわけですよ。
それをみんながみんな言っていくとバラバラの可能性があるんですよね。
「盗塁というのは、やっぱりやっちゃいけないんだよ、これ」って言う人もいれば、
「いや、盗塁こそやらなきゃいけないんだよ、足絡めなきゃいけないんだよ」と、言うことがみんなバラバラだと。
今年のドラゴンズはどこへ向かうのという話になるので、
とにかくキャンプ中、コーチ同士がしっかり話をして、
細かいデータとかもみんな一応、頭に入れて、
それを選手に伝えてるということなんですよね。
で、
森野コーチ:
実際に僕たちベンチにいる人間は、
一塁ランナーとか二塁ランナーに何も言えませんから。
と。
確かにそうですよね。
だから言えることって、
ギリギリ、一塁コーチャーズボックスにいる堂上コーチが一塁ランナーに耳打ちするくらいのことです。
でも、あの堂上コーチが一塁ランナーにメッセージを送ってることというのが、
一応、今シーズンのドラゴンズの共通認識を入れているわけですよね。
具体的にここまであまり言っちゃいけないんですけど、
盗塁には「行くな」というサインと、
「ここで行け」というディスボールサインというサイン、
「このボールで行きなさい」というサインと、
「この局面はいつでも行ってもいいですよ」というグリーンライトと、だいたい3つあるんですけども、
今年はこのグリーンライトが発動をする場面がちょっと多くなったということなので、
今の盗塁9つに結びついているであろうし、
結構、意外な場面で、意外なダブルスチールとかを仕掛けるのも、
これは「今年のドラゴンズこう行きましょうね」という共通認識がキャンプ中に首脳陣の間でしっかりできていて、
それが選手に伝わっているということです。
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中日・森野将彦コーチ、今年の中日ドラゴンズで首脳陣の構想に“無い”ポジション起用を明かす
森野コーチが明かしました。