中日・岩嵜翔、東京都内のホテルに移動して気が付く「あの日と同じ部屋だったんです。だから（あえて球場の）ロッカーも同じのを使いました。あの日のことを考えながらマウンドに向かいましたが、これで払拭できました」

■2024.08.24 中日スポーツ

東京Dは“あの日”以来…中日・岩崎が投げていた球は速く、強かった 恐怖を克服した人間はたくましくなる


　あの日抑えるはずだった相手、投げているはずだった155キロ。リードが5点に広がった7回、岩崎の名前がコールされたことの意味を左翼席の竜党も理解したはずだ。東京ドームでの登板は2022年3月26日以来。それは移籍後初登板であり、同時に苦難のスタートともなった。

…

　「（今年の）キャンプが終わって投げ始めて、試合での怖さが急に出てきたんです。肘が張って神経の痛みも出て…。オレは本当に投げられるようになるのかって」

　その山を越えたとき、恐怖心は吹き飛んだ。それでも、この日だけは「怖かった」と打ち明けた。横浜での試合を終えた22日、東京都内のホテルに移動して気付いた。

　「あの日と同じ部屋だったんです。だから（あえて球場の）ロッカーも同じのを使いました。あの日のことを考えながらマウンドに向かいましたが、これで払拭できました」。浅野に安打を打たれたが、岸田は併殺打、門脇も左飛に抑えて6球でベンチに戻ってきた。

　「上（1軍）に上がったらノンストップと決めていました。ここは自分にブレーキをかける場所じゃない。自分の野球人生の集大成だと思っているので」

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あの日以来のマウンドでした。

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