■2024.08.19 中日スポーツ
「大野さんに勝利球渡したかった」“3連続死球”後の2軍で今につながる金言 中日・橋本が大野に大恩を返す日#中日ドラゴンズ #ドラゴンズ #dragons#大野雄大https://t.co/05lab7sJNg
— 中日スポーツ (@chuspo) August 19, 2024
■2024.08.19 中日スポーツ
「大野さんに勝利球渡したかった」“3連続死球”後の2軍で今につながる金言 中日・橋本が大野に大恩を返す日
大野が勝ち、橋本が締める。ついにその日がきたかと思いきや…。
「大野さんに(ウイニング)ボールを渡したかった。僕のイメージではそのシーンができあがっていたのに」
試合後の橋本は天を仰いでいた。出番は4点差の9回。木浪を三振に打ち取ったが、代打・原口と近本に連打を許し、セーブシチュエーションが整ってしまった。無念の降板。ここまで橋本の鼻息が荒かったのは、大野への大恩があるからだ。
今季は40試合に登板して防御率1・17。ストレートは150キロを超し、スライダーに左打者は腰を引く。大きく成長を遂げた決定的なきっかけがあった。昨年5月30日のソフトバンク戦(ペイペイ)。橋本は近藤、柳田、栗原にプロ野球タイの3連続死球を与えた。いずれも左打者。速球にせよ、スライダーにせよ、時おりすっぽ抜けるのが泣きどころだった。
当然のように翌日に2軍降格。どうすれば抜けなくなるのか。ナゴヤ球場でなかなか答えが見つからず、もがいていた。そんなとき、左肘手術のリハビリ中だった大野から受けた言葉はおぼれていた橋本にとってはつかむべきワラに思えた。
「抜けるのはしゃあないやん。その代わり、プレート踏む位置変えてみたらどうや? そう言われたんです。そこからですよ。僕が抜けるのが怖くなくなったのは」
それまでの橋本は左打者に角度をつけようと一塁側を踏んでいた。大野のひと言で、三塁側に大移動。今も抜け球は時おりあるが、プレートの幅の分だけ死球にならなくなった。3連続で死球を当てた男が、今季は195人の打者にわずかに1個。橋本は当てる恐怖から解放され、左打者は当たりそうな恐怖がかえって増した。
「僕もとうとう橋本からボールをもらう日が来たんかって待ってたんですが、次回のお楽しみですね」
大野は笑っていた。橋本から大野へ。感謝を込めた勝利球を手渡す日はきっと来る。
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橋本投手が明かしました。