■2024.07.05 ベースボールチャンネル
【#走塁解体新書】
— カンゼン (@KANZEN_pub) July 4, 2024
『プロフェッショナル走塁解体新書』の元中日・荒木雅博 氏へ出版を記念して、特別インタビュー!
現役時代の恩師のことから、気になる古巣の教え子のことなど、走塁をテーマに語ってもらっています。ぜひ! @base_ch #dragons #中日ドラゴンズ https://t.co/xuX9tmJ3W0
■2024.07.05 ベースボールチャンネル
「監督やコーチが出す雰囲気がものすごく大事」元中日・荒木雅博氏が語る盗塁の”極意”とは【インタビュー】
――現役時代、通算378個の盗塁を決めてきた荒木さんですが、走塁面で影響を受けたコーチはいますか。
荒木 盗塁に関しては、長嶋清幸さんですね(中日では2004年から2006年、2014年から2018年と、2期にわたってコーチ)。ピッチャーの見方を学びました。一緒に一塁側から撮影しているピッチャーの映像を見て、クセが出やすい場所を教えてくれたのが長嶋さんです。それまではクセを見て走るという視点がほとんどなかったので、378個もの盗塁ができたのは長嶋さんのおかげです。
――調べてみると、2003年までは16盗塁が最高だったものが、2004年から39個、42個、30個と一気に増えていますね。
荒木 長嶋さんに出会う前は、6回以降で3点負けているような場面ではスタートを切っていませんでした。仮にアウトになったときに、どうしてもベンチの空気が重たくなる。でも、長嶋さんは、「ピッチャーのクセがわかっていれば、負けている場面でもどんどんスタートを切っていい」と背中を押してくれたんです。
――長嶋さんがもっとも長くプレーした広島(1980~1990年)は積極的に走るイメージが強いですが、そのマインドや技術が長嶋さんに受け継がれていたのでしょうか。
荒木 それもあると思います。盗塁は、監督やコーチが出す雰囲気がものすごく大事で、負けている場面で失敗したときに、「何をやってんだよ」という視線を感じると、「じゃあ、もう走らないほうがいいわ」となりやすい。指導者によって、盗塁死を嫌がる人と、アウトになってもいいから、「盗塁で守備側にプレッシャーをかけてくれ」と考える人で、大きく2つにわかれます。
―――当然、采配をふるう監督によって、チームの盗塁企図数も変わってくると。
荒木 もちろんです。あとは、一塁コーチですね。今年、DeNAのチーム盗塁数が増えていて、セ・リーグで1位のはずです※編集部注:2024年6月16日時点で広島とタイ。ここ数年、DeNAは「走らない」というイメージがありましたが(ここ5年の盗塁企図数はリーグワーストが4度)、今季から石井琢朗さんが一塁ベースコーチに入っています。推測ではありますが、石井さんによって、盗塁への意識改革が行われていると思います。
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荒木雅博さんが語ります。