■2024.05.17 週刊ベースボールONLINE
【#デーブ大久保 さあ、話しましょう】
— 週刊ベースボールONLINE (@BaseBallMOnline) May 17, 2024
デーブ大久保コラム「『監督、僕らを勝たせてください』中日はそういう気持ちのほうがいいです」
中田翔の加入で、中日の雰囲気もだいぶん変わった。あとは選手たちが楽しんでプレーするだけです#中田翔 #中日ドラゴンズ #dragonshttps://t.co/vPfxeX1dMk
■2024.05.17 週刊ベースボールONLINE
【デーブ大久保コラム】「監督、僕らを勝たせてください」中日はそういう気持ちのほうがいいです
今年の春季キャンプで取材訪問し、気にかけているチームでもあります。開幕直後に好調で、一時貯金が6もあった中日。現在は借金2。でもデーブ的にはもっとできるぞ、と思っています。
このコラムで何度か話をしましたが、昨年も現場で「弱いチームじゃない」と思っていたんです。なにしろ投手陣が素晴らしいじゃないですか。あの投手陣がいればそうそう連敗が続くことはないはずなんです。それが昨年までは、ミスが出ることで負けていた。さらにはそこから精神面での負の連鎖が起こっていたのだと思います。
「またミスで負けた」となると、自分たちはこのままずっと負けるんじゃないか、という負け犬の精神になっていくんです。そうなると全員が下を向く。次の試合でも同じようなミスが続いて、また負けるという連鎖です。そういう部分も昨年までは見えていました。本当は実力があるチームだからこそ「なんであんなに負けるんだろ」と思っていたのです。
そういうときに頼りになるのが、モチベーター。チームを活気づける大きな声を出してくれる存在。主力でも控えでも構わない。私の巨人現役時代には、私や元木(元木大介)などがその役割を担い、四番の原(原辰徳)さんが「負けたものは仕方ない、次。明日だ」という感じのことを言う方でしたので、切り替えができていました。
今年の中日には、その役割ができる中田(中田翔)という存在ができました。彼が精神面で果たしている役割は大きいと私は思っています。憶測ですが、負けたときに立浪(立浪和義)監督が険しい表情になっても「明日! 明日!」と言える存在であるはずです。
立浪監督は、もともと口数がそう多くはないですし、レジェンドですから、選手たちもなかなか簡単には接しにくいはず。そこを中田がうまくクッションになっているのかなと感じています。だからこそ、現状で借金が少ない状態がキープできているのかなと思いますね。
ただ、昨年の負け犬的な精神力が払しょくされたかというと……まだまだ、それとポジティブな部分が同居しているのかなと思います。負けるときはどっぷり負けてしまうので。でも本来は実力のあるチームで、いい選手もたくさん出てきています。ここから接戦で勝てるような試合が増えてくると、さらに強くなると思いますね。
あとは勝敗の責任を選手個人、個人が背負う必要はないです。そこは監督が引き受けるものなので、選手たちは「勝たせてくださいよ! 俺たちは精いっぱいやりますから」というような前向きな考え方で、試合に臨んだほうがいいですよ。だってお金をもらって好きな野球で生活をしているんですから。その幸せを実感できれば、負けを怖がることはなくなり、楽しく野球ができます。楽しく野球ができれば、勝利がより近づくと思いますね。
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2007年、デーブ大久保さん「ベンちゃん、来年一緒にやろうよ!」 → 当時の中日・和田一浩コーチは…
中日・立浪和義監督とデーブ大久保さんが話していたこと
デーブ大久保さんが語ります。