■2024.05.11 CBCラジオ
『若狭敬一のスポ音』
…
若狭アナ:
2軍で今、バッティングの調子の良い選手を森野将彦コーチに聞いてみた。
3人、名前を挙げてもらいました。
本当はもっと全選手の話を聞きたかったんですけれども、
実際、色々な選手の話は聞いたんですが、
みなさんも気になりませんか?
なかなか2軍の情報というのは全て分からないので、
今、2軍でどんな選手が好調なのかなというのは気になるなと思って、
少し絞って3人、名前を挙げてもらいました。
森野コーチはさすがですね、
森野コーチ:
若狭さん、
それはバッティングの状態が今、良いということですよね?
選手個々の、そもそもの実力もあるし、
タイプもあるし、
1軍に上がる順番というわけじゃないですよね?
と。
「そう、そう、もちろんそうです」と。
ここを押さえておきたいのは、
今からご紹介する3選手が、次に1軍に上がる席、
1番目の席、2番目の席、3番目の席に座っているかというと、
そうではない。
当然、今日はバッターの話です。
ピッチャーという可能性もありますし、
1軍の選手の中で、足りなくなった、ケガをしてしまった、絶不調、
こういう選手が出た、
そのポジションを補えるような選手が2軍から上がるわけですので、
今、バッティングの状態が良いからといって、
それが即、すぐ1軍とは限らないということなんですよね。
ポジション、役割、タイプ、
あくまで1軍に上がるかどうかというのは1軍との兼ね合いですから、
2軍で状態が良いかどうかというのは別物ですということを、
まず前提として、みなさんにお伝えします。
…
若狭アナ:
さぁ最後です。
この選手の名前を森野さんはスッと言ったんです、すぐ!
森野コーチ:
あっ、状態の良い選手ですか。
だったら…。
と、すぐに言ってくれた選手を言います。
とにかく真面目に野球に取り組んでいる、
そして明るく野球に取り組んでいる。
選手が今、どういう気持ちなのか、メンタルなのかというのは、
森野さんも野球の世界が長いですから、
何に現れるかというと練習ですよ、練習、
野手はバッティング練習になると元気になるんです。
そこは仕事ですから。
そこで食っていくわけですから、そこはみんな集中してやるんです。
ただ、気持ちがちょっと切れかけている選手というのは、
ウォーミングアップに出る。
確かにそうですよね、
もう若手はね、みんな気が張り詰めていますから、
そりゃあアップから一生懸命やってアピールしますけど、
ちょっと実績のあるベテラン選手になってくると、
「なんで俺は2軍でやってるんだ、これ」みたいなね、
「おい、おい、アップ?何十年やってきたんだよ。分かっているよ、自分の身体は」と、
ちょっと手を抜いてやりがちなんだけども、全くそんなことはない!
若手に混じって、アジリティ。
ウォーミングアップのあとに、
キャンプをご覧になった方々は分かるかもしれませんが、
足をちょこまか動かす、本当に地味な練習があるんですよ(笑)
地味だけどキツい!
こんなのは一番手が抜けるところですよ!
「もう、ええやん、こんなのをやらなくても」というものも、
全部、きっちりとやります!
キャッチボールもコーチが見ていれば分かります。
1球、1球、丁寧にやっている。
ノック、シートノック、全てにおいて手を抜かずにやっている選手がいます。
はい、もうみなさん分かりますね。
ビシエド選手です。
バッティング練習で今、彼が取り組んでいるのは、
右中間方向に打つ練習をしています。
なぜなら、彼はやはりどちらかというとドアスイング、
バットがアウトサイドインに出てきてしまうので、
アウトコースのボールを引っ掛けたりだとか、
インコースのボールに詰まったりするので、
それをやはり修正しよう、
まだ修正しようとする意欲があるところも凄いんですけれども、
右中間方向に意識を持っていくことによって、
右バッターですから、インサイドアウト、
バットをちょっと内から出していって、
しっかりボールを長く見て、右中間に鋭い当たりを飛ばしていく、
本来、ビシエド選手の状態が良い時というのは右中間にどんどん良い打球が飛んでいたんですけれども、
改めてもう一度、そこを見直して取り組んでいる。
で、森野コーチはバッティングコーチなんですが、
2軍もなかなか人手がいませんので、
フリーバッティングの時なんかは投げるそうです。
で、森野さんも当然、プロですから、
森野コーチ:
タンケ、良い意識でやっているな。
よし、でもタンケのウィークポイントはインサイドだ。
ということで、
時々、インサイドに厳しいボールを投げるそうです。
ところが、そのバットの出が、インサイドアウトにしっかり出ていて、
体のキレも良いので、
インサイドのボールをくるっと動かして、ホームランにしたりしていると。
森野コーチ:
あ~、タンケは意識も良いし、
全部、真面目に。
そして何より明るくやっていて、
バッティングの状態も良いな。
と。
そして練習を終わります。
そして普通は帰ります!
朝も早くからやって、帰りますが、
なんとリナレスコーチと毎日、エキストラ、特打をしています!
「もう、いいじゃん」と思いましたよ、僕は。
ダヤン・ビシエドだよ。
今まで、どれだけ1軍でやってきた。
「特打?2軍で?毎日?要らないでしょう」と思ったんですが、
森野コーチ:
いや、タンケは凄いですよ。
毎日、オマールとエキストラをやっているんですよ。
と。
それを誰が見ているかって、
ロドリゲスとモニエルが見ているんですって。
で、ビシエドは「おい、お前らもやれよ」なんて一言も言わない。
背中で見せているんです。
ロドリゲスはキューバから来ました。
育成選手が2ケタになりました。
でも今は2軍です。
「あっ、こんな実績のある選手でも、2軍でこんなにやるんだ」というのを背中で見せていて、
何よりこの2人に刺激になっている。
そして、このタンケの姿というのは全選手が見ていますから、
ベテラン、実績、今年から日本人扱いではありますが、
外国人、異国の地に来た実績のある選手、
気持ち、私だったらもう切れますよ。
中田選手、中島選手が来ました、
キャンプは1軍だったけど、スーッとなぜか2軍に落ちて、
開幕も2軍、お呼びかからない。
「もうええわ」と思いそうなところを、
彼は全く、そんなことはない。
野球に対して真面目に取り組んでいるということでした。
今、2軍はとても良い雰囲気で、
先ほどブライト選手の話もしましたけれども、
意欲的にみんな上手くなろう、
当然といえば、当然なんですけどね、
意欲的に上手くなろうとしている。
そしてみんな戦う集団になっており、
そして成長する集団になっている。
この全選手の今、鏡になっているのがビシエド選手なんですよねぇ。
バッティングの状態も良いですし、
その野球に取り組む姿勢も良いですし、
今、中日ドラゴンズにビシエドという選手がいるっていうことが、
1軍の戦力ではないです、残念ながら。
だって1軍に出ていないんだもん。
今後もですね、私はこれ勝手に思うんですが、
中田選手の大怪我が無い限り、彼は1軍にきっと上がりません。
中島選手が、この鳴尾浜から実戦復帰していて、
おそらく次、右の代打で呼ばれるのは、
状態次第ですけれども、中島選手です。
ファーストいっぱいいますもん。
石川選手だって守れる、中田選手だっている、宇佐見選手だっている、
ここに代打要員で中島選手がいけば、もうビシエド選手が呼ばれることって、もうほぼほぼないんですよ。
ほぼないんですが、今年、これからどうなるか分かりませんけれど、
このビシエド選手という選手が今、チームに、
中日ドラゴンズという大きな組織にいるっていうことは宝だと思います。
『若狭敬一のスポ音』
3連敗で借金3になってしまいましたね。明日の「スポ音」コラムは「二軍で今打撃の状態が良い選手を森野将彦コーチに聞いてみた」です。また、先週取材した荒木雅博さんが語っていたこれからの戦いで大切なことも紹介します。「マツダと横浜スタジアムで‥」。続きは明日! #スポ音
— 若狭敬一のスポ音 (@cbcspoon1053) May 10, 2024
…
若狭アナ:
2軍で今、バッティングの調子の良い選手を森野将彦コーチに聞いてみた。
3人、名前を挙げてもらいました。
本当はもっと全選手の話を聞きたかったんですけれども、
実際、色々な選手の話は聞いたんですが、
みなさんも気になりませんか?
なかなか2軍の情報というのは全て分からないので、
今、2軍でどんな選手が好調なのかなというのは気になるなと思って、
少し絞って3人、名前を挙げてもらいました。
森野コーチはさすがですね、
森野コーチ:
若狭さん、
それはバッティングの状態が今、良いということですよね?
選手個々の、そもそもの実力もあるし、
タイプもあるし、
1軍に上がる順番というわけじゃないですよね?
と。
「そう、そう、もちろんそうです」と。
ここを押さえておきたいのは、
今からご紹介する3選手が、次に1軍に上がる席、
1番目の席、2番目の席、3番目の席に座っているかというと、
そうではない。
当然、今日はバッターの話です。
ピッチャーという可能性もありますし、
1軍の選手の中で、足りなくなった、ケガをしてしまった、絶不調、
こういう選手が出た、
そのポジションを補えるような選手が2軍から上がるわけですので、
今、バッティングの状態が良いからといって、
それが即、すぐ1軍とは限らないということなんですよね。
ポジション、役割、タイプ、
あくまで1軍に上がるかどうかというのは1軍との兼ね合いですから、
2軍で状態が良いかどうかというのは別物ですということを、
まず前提として、みなさんにお伝えします。
…
若狭アナ:
さぁ最後です。
この選手の名前を森野さんはスッと言ったんです、すぐ!
森野コーチ:
あっ、状態の良い選手ですか。
だったら…。
と、すぐに言ってくれた選手を言います。
とにかく真面目に野球に取り組んでいる、
そして明るく野球に取り組んでいる。
選手が今、どういう気持ちなのか、メンタルなのかというのは、
森野さんも野球の世界が長いですから、
何に現れるかというと練習ですよ、練習、
野手はバッティング練習になると元気になるんです。
そこは仕事ですから。
そこで食っていくわけですから、そこはみんな集中してやるんです。
ただ、気持ちがちょっと切れかけている選手というのは、
ウォーミングアップに出る。
確かにそうですよね、
もう若手はね、みんな気が張り詰めていますから、
そりゃあアップから一生懸命やってアピールしますけど、
ちょっと実績のあるベテラン選手になってくると、
「なんで俺は2軍でやってるんだ、これ」みたいなね、
「おい、おい、アップ?何十年やってきたんだよ。分かっているよ、自分の身体は」と、
ちょっと手を抜いてやりがちなんだけども、全くそんなことはない!
若手に混じって、アジリティ。
ウォーミングアップのあとに、
キャンプをご覧になった方々は分かるかもしれませんが、
足をちょこまか動かす、本当に地味な練習があるんですよ(笑)
地味だけどキツい!
こんなのは一番手が抜けるところですよ!
「もう、ええやん、こんなのをやらなくても」というものも、
全部、きっちりとやります!
キャッチボールもコーチが見ていれば分かります。
1球、1球、丁寧にやっている。
ノック、シートノック、全てにおいて手を抜かずにやっている選手がいます。
はい、もうみなさん分かりますね。
ビシエド選手です。
バッティング練習で今、彼が取り組んでいるのは、
右中間方向に打つ練習をしています。
なぜなら、彼はやはりどちらかというとドアスイング、
バットがアウトサイドインに出てきてしまうので、
アウトコースのボールを引っ掛けたりだとか、
インコースのボールに詰まったりするので、
それをやはり修正しよう、
まだ修正しようとする意欲があるところも凄いんですけれども、
右中間方向に意識を持っていくことによって、
右バッターですから、インサイドアウト、
バットをちょっと内から出していって、
しっかりボールを長く見て、右中間に鋭い当たりを飛ばしていく、
本来、ビシエド選手の状態が良い時というのは右中間にどんどん良い打球が飛んでいたんですけれども、
改めてもう一度、そこを見直して取り組んでいる。
で、森野コーチはバッティングコーチなんですが、
2軍もなかなか人手がいませんので、
フリーバッティングの時なんかは投げるそうです。
で、森野さんも当然、プロですから、
森野コーチ:
タンケ、良い意識でやっているな。
よし、でもタンケのウィークポイントはインサイドだ。
ということで、
時々、インサイドに厳しいボールを投げるそうです。
ところが、そのバットの出が、インサイドアウトにしっかり出ていて、
体のキレも良いので、
インサイドのボールをくるっと動かして、ホームランにしたりしていると。
森野コーチ:
あ~、タンケは意識も良いし、
全部、真面目に。
そして何より明るくやっていて、
バッティングの状態も良いな。
と。
そして練習を終わります。
そして普通は帰ります!
朝も早くからやって、帰りますが、
なんとリナレスコーチと毎日、エキストラ、特打をしています!
「もう、いいじゃん」と思いましたよ、僕は。
ダヤン・ビシエドだよ。
今まで、どれだけ1軍でやってきた。
「特打?2軍で?毎日?要らないでしょう」と思ったんですが、
森野コーチ:
いや、タンケは凄いですよ。
毎日、オマールとエキストラをやっているんですよ。
と。
それを誰が見ているかって、
ロドリゲスとモニエルが見ているんですって。
で、ビシエドは「おい、お前らもやれよ」なんて一言も言わない。
背中で見せているんです。
ロドリゲスはキューバから来ました。
育成選手が2ケタになりました。
でも今は2軍です。
「あっ、こんな実績のある選手でも、2軍でこんなにやるんだ」というのを背中で見せていて、
何よりこの2人に刺激になっている。
そして、このタンケの姿というのは全選手が見ていますから、
ベテラン、実績、今年から日本人扱いではありますが、
外国人、異国の地に来た実績のある選手、
気持ち、私だったらもう切れますよ。
中田選手、中島選手が来ました、
キャンプは1軍だったけど、スーッとなぜか2軍に落ちて、
開幕も2軍、お呼びかからない。
「もうええわ」と思いそうなところを、
彼は全く、そんなことはない。
野球に対して真面目に取り組んでいるということでした。
今、2軍はとても良い雰囲気で、
先ほどブライト選手の話もしましたけれども、
意欲的にみんな上手くなろう、
当然といえば、当然なんですけどね、
意欲的に上手くなろうとしている。
そしてみんな戦う集団になっており、
そして成長する集団になっている。
この全選手の今、鏡になっているのがビシエド選手なんですよねぇ。
バッティングの状態も良いですし、
その野球に取り組む姿勢も良いですし、
今、中日ドラゴンズにビシエドという選手がいるっていうことが、
1軍の戦力ではないです、残念ながら。
だって1軍に出ていないんだもん。
今後もですね、私はこれ勝手に思うんですが、
中田選手の大怪我が無い限り、彼は1軍にきっと上がりません。
中島選手が、この鳴尾浜から実戦復帰していて、
おそらく次、右の代打で呼ばれるのは、
状態次第ですけれども、中島選手です。
ファーストいっぱいいますもん。
石川選手だって守れる、中田選手だっている、宇佐見選手だっている、
ここに代打要員で中島選手がいけば、もうビシエド選手が呼ばれることって、もうほぼほぼないんですよ。
ほぼないんですが、今年、これからどうなるか分かりませんけれど、
このビシエド選手という選手が今、チームに、
中日ドラゴンズという大きな組織にいるっていうことは宝だと思います。
中日・井上一樹2軍監督「俺の仕事はビシエドをちょっとこう、なんだろうな、熟してきた柿が…」
中日・ビシエドが勝ち越しホームラン → ベンチの若竜たちがお祭り騒ぎに【動画】
ビシエド選手について語りました。