川上憲伸さん、甲子園での阪神戦でサヨナラホームランを打たれ…「僕良いことしたんじゃないかなと何か誇らしく感じて（笑）」

■2020.05.24 サンデードラゴンズ

アナうんちく『レジェンドが選ぶサヨナラゲーム 川上憲伸』

川上：
これほどサヨナラホームランを打たれてスッキリした試合はなかったですよ。


─川上が選んだのは2004年5月8日のタイガース戦。この日、中5日で先発登板した川上は立ち上がりに苦しみながらも粘りのピッチングを見せ8回まで無失点。しかし、味方の打線もタイガースの先発・藪に完璧に抑え込まれ0-0のまま試合は9回裏へ。そして迎えるバッターは4番・金本知憲…

川上：
フォークボールってボクはあまり得意じゃなかったんですけど、

（金本選手との）対戦が多いので「一応投げておかないといけない」と感じで投げたんですけど、

球が浮いちゃったんですね。


─力投も虚しく悔しい黒星。しかし、川上は…

川上：
もう大盛り上がりですよ！ 甲子園が！

だから僕良いことしたんじゃないかなと何か誇らしく感じて、


それがちょっといけなかったですね、考え的に。

「打たん方があかんのやろー！」と思いましたからね（笑）


…

若狭アナ：
憲伸さんらしいですね（笑）

光山アナ：
ご自身が敗れた試合が忘れられないサヨナラゲーム、

金本選手に許した痛恨の一打が忘れられないと。

川上さんは「こんなに気持ちのいいサヨナラ負けはない。阪神ファンの大歓声に囲まれ、いいことをした気分になった」とも振り返っています。

実はこの時、アクシデントが！？

…

川上：
サヨナラゲームの3日くらい前に家のマンションの階段で足首を捻挫したんですよ、ここだけの話。

誰にも言えなくて、「うわ～…試合が2日後、3日後なのに今更言えんな」と、

一か八かで試合をやったんですよ。

それがね着地が上手く優しくなって、

コントロールがやたらビシバシ決まってですね、

調子良かったんですよ！

…

光山アナ：
ですから左足首をくじいていたのが逆に良いピッチングになった。

加藤アナ：
こういうアクシデントがプラスに働くことってあるんですか？

立浪：
野手の場合は少ないですけどね、

やっぱり不安箇所があるとどうしてもそこばっかりに意識がいきますから、

まぁ着地が優しくなったって言ってましたけど、

元々コントロール良いですしね。


若狭アナ：
そういうことなんですね。